ロッテ・木村優人「もっともっとスピードが出ると思う」プロ初登板で自己最速の151キロを計測

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2024.5.24(金) 08:12

ライブBPに登板したロッテ・木村優人[撮影=岩下雄太]

 ロッテのドラフト3位ルーキー・木村優人(霞ヶ浦高)は、5月17日のDeNAとの二軍戦で公式戦デビューを飾り、自己最速の151キロを計測すれば、体づくりにおいて自主トレの時に78キロだった体重も現在は87、8キロまでアップ。プロ入りから順調にステップを踏んでいる。

 プロ初登板となった5月17日のDeNA二軍戦。0-9の8回にマウンドに上がると、先頭の益子京右を2ストライクから4球目のスライダーで見逃し三振。続く度会隆輝をストレートで遊飛、最後は梶原昂希を2ボール2ストライクから投じた5球目のストレートで二ゴロ。1イニングをわずか10球、三者凡退で片付けた。

「初登板となったので、少し緊張の中でいい経験ができた。その中であれだけのピッチングができたので、自分の中では成果が出たというか、キャンプからやってきたことが出せたなと思います」。

 コントロールに苦しむことなくストライク先行の投球ができたことについては「ストライク先行のピッチングスタイルなので、そこは1つの持ち味としてやっていけたのでよかったかなと思います」と振り返った。

 プロ初奪三振の球種はスライダーとなったが、そのスライダーは「投げている感覚はそこまで悪くないので、これから継続して投げていきたいなと思います」と好感触。

 初登板で自己最速となる151キロを記録したストレートは「真っ直ぐはもっともっとスピードが出ると思うので、そこにスピードとキレ、球質が加わってくれればいいピッチングができるかなと思います」と冷静に自己分析した。

 自主トレの時にストレートと共に、自信のある球種に挙げていたカットボールについては「今も変わらずカットボールで勝負できている」としながらも、「まだまだですけど、これから課題が見つかってくると思うので、そこが課題ですね」と口にした。

 プロの世界で活躍するためには、プロで戦うための体づくりが重要になってくる。「下半身をしっかり使って投げることが課題なので、課題として投げていけばいい結果に繋がってくると思います」。

 体重は自主トレの時から10キロ近くアップしたが、それによって体の使い方、投球に何か効果などもたらされたりしているのだろうかーー。

 「バランスは少し崩れやすいですけど、ボールに力強さが出てきたので、真っ直ぐのスピードが出てきたかなと思います」。

 また、ファームには一軍で実績経験のあるベテラン選手もあり、多くのことを吸収できる環境にある。先輩たちと一緒に練習する中で学んでいることについて「どうしてもスピードボールを投げたがっちゃうので、下半身の力を使って、ボールに最大限の力を伝えられるように練習しています」と明かした。

 プロ初登板、体づくりも順調に進んでいるように見える。「まずは怪我しないことを第一として、投げる機会があればしっかり自分の投球をすれば、良い結果に繋がってくると思うので、そこを意識してやっていきたいですね」。将来、一軍のマウンドに上がるため、今はその準備をファームで進めていく。

取材・文=岩下雄太

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