【ソフトバンク】23安打21点爆勝 20日に84歳誕生日迎えた王貞治球団会長をド派手に祝福

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2024.5.22(水) 05:00

◆パ・リーグ ソフトバンク21―0楽天(21日・みずほペイペイD)

 ソフトバンクが記録的な23安打21得点で楽天に完封勝ちした。今季3度目の5連勝で、貯金は今季最多を更新する18まで増えた。20日に84歳の誕生日を迎えた王貞治球団会長も、令和の強力打線を、自身が率いた2000年代初頭の「ダイハード打線」に勝るとも劣らないと高評価。2位の日本ハムとは6ゲーム差のままだが、猛打の鷹は、このままパ・リーグの灯を消してしまいそうな勢いだ。

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 小久保監督がスコアボードに刻まれた「21」の数字をしげしげと見つめた。記録的な猛爆に「現役時代を振り返ってもほとんどないですね」と目を丸くした。2、4回に、いずれも打者一巡で8安打を連ね、4回は今季初の2ケタ10得点。先発全員の23安打は14年ぶり。21得点は16年5月24日のオリックス戦(ヤフオクD=22○6)以来8年ぶりの数字となった。

 火をつけたのは栗原のバットだ。2回に先制2点二塁打を放つと、3回に今季155打席目の1号ソロ。4回も左前適時打を放つと、サイクル安打が期待された5回には右越えの2号2ランと、“サイクル超え”の4安打を放った。ここまでなかなか打球が上がらなかったが、近藤と山川が「打撃練習は右中間にライナーでぶち込みにいきなさい」と口をそろえたアドバイスで2本のアーチをかけることができた。

 20日に84回目の誕生日を迎えた王会長に盛大なプレゼント。指揮官が「(会長は)守りの方は、たぶん興味ないと思うんですけど、打つ方はきょうくらい長打が出ると喜んでくれたと思います」とニヤリ笑うと、世界の本塁打王も「誕生日うんぬんは関係ないんだけどね」と目を細めた。だが、現在の強力打線とダイハード打線の比較を求められると目を大きく見開いた。

 「俺が引き受けた頃(1995年)と比べたら、今の方が上だよね。でも2000何年かな。あん時ね。今もいいけど、あの頃も良かったよね」

 01年に井口、小久保、松中、城島の30発カルテット、03年にも100打点カルテットが誕生した打線にも負けない“令和版ダイハード打線”。柳田、山川、近藤の主軸だけでなく、6番の栗原や、3安打4打点の2番・今宮にも当たりが出てきた。チームは40試合で12球団ダントツの183得点(失点は90)。もう、手がつけられない。(田中 昌宏)

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