【日本ハム】加藤貴之がプロ通算50勝…7回3安打無失点で2勝目「チームが勝てたのが本当によかった」

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2024.5.12(日) 08:24

ファンの声援に応える加藤貴 (カメラ・上村 尚平)

◆パ・リーグ 日本ハム3―0ロッテ(11日・エスコンフィールド)

 日本ハム・加藤貴之投手(31)が11日のロッテ戦(エスコン)で先発し、7回3安打無失点の快投で2勝目を挙げた。6回1死まで無安打と寄せつけず、球数わずか79球の省エネ投球を披露。新庄剛志監督(52)も絶賛する内容でプロ通算50勝に到達し、2カードぶりの勝ち越しへと導いた。チームは貯金4で、昨季11勝14敗と負け越した対ロッテ戦の成績を7勝1敗とした。

 余力は十分だった。7回2死一、二塁。この日最大のピンチを二ゴロで切り抜けた加藤貴は、力強くグラブをたたいた。7回79球で3安打無四球0封。抜群の安定感で3試合ぶりの白星を手にし「チームが勝てたのが本当によかった。気持ちいいです」と3万102人の大歓声に応えた。

 直球の最速は初回に一度だけ計測した140キロ。それでもシュート、カットボールを軸にロッテ打線のバットを次々とへし折った。6回途中まで無安打と試合を完全に支配し「球がミットに吸い込まれるようだった」と新庄監督。球威抜群の直球に加え、フォークやスローカーブなど全球種をゾーン内で自在に操り、捕手の田宮も「変化球を意識させられるから(130キロ台でも)差し込める。何でも投げられる加藤さんだからこそできること」と敬意を表した。

 試合前、開幕から1勝4敗と苦しんでいた左腕の元に新庄監督が歩み寄った。頭をなでられ「髪、切ったな」と笑顔で一言。信頼されているからこそ普段は「会話のない」2人だが、指揮官はずっと気にかけてくれていた。「無駄な力なく投げられた。大して修正はしてないけど感覚は(今年)一番よかった」。不思議な“力”にも乗せられ、リーグ最多7度目の0封リレーへと導いた。

 4月21日の同戦以来、2度目の完封勝ちも見えていた中での降板。建山投手コーチは「完封した後に中5(日)をしたり疲労もあった。止めるのも仕事なので」と説明した。3連敗からの2連勝。チームと共に頼れる男も上昇気流に乗ってきた。

(堀内 啓太)

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