◆パ・リーグ　日本ハム３―０ロッテ（１１日・エスコンフィールド）

　日本ハムがリーグ最多となる７度目の完封勝ちでロッテに快勝し、２カードぶりの勝ち越しを決めた。

　今季初めて「１番」で先発した万波中正外野手（２４）が、２本の適時打を含む２安打２打点で起用に応えると、投げては先発の加藤貴之投手（３１）が７回７９球で３安打無失点。２勝目をマークし、プロ９年目で通算５０勝に到達した。

　新庄剛志監督は試合後、開口一番で「新庄剛志、大当たり～！」と登場。１番で抜てきした万波について「きのうの試合の３打席目（二ゴロ）の時に『もう、１番でいこう』と思いました」と起用の意図を明かした。この日の試合前、過去５試合で打率１割５厘、打点ゼロと苦しんでいたスラッガーに「（本塁打を）狙って、ガンガン振っていこうって。当てるようなバッティングはしなくて良い」と助言していた指揮官は「吹っ切れたから、もうどの打順でも大丈夫でしょう」と話した。

　昨季負け越したロッテ相手に今季は７勝１敗。「知ってます。（好相性は）なぜでしょう？　どうでしょう～（笑い）。それは選手の力じゃないですか？」とニヤリと笑い、「去年の出来事は１ミリも覚えてない。今年がスタートなので。１年目です。種を植えて（蒔いて）、水をあげて、花を咲かしたのは今年からなので」と前を向いた。

　一方で、田宮の右犠飛で２点目を奪った６回の攻撃については「きょう悔しかったのは、せっかくレギュラーをつかみかけている田宮くんが、あそこの場面でスクイズ（失敗）。結果的に犠牲フライだからオッケーじゃなくて、あの場面はきっちり点を取りにいかないと。ああいうことしてたらレギュラーを（他の選手に）取られますよ、って。もう１回、彼本人に伝えます。きっちり決めてほしいですね」と話した。

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