【試合戦評】楽天が4投手による完封リレーで今季最終戦を飾る。茂木選手は4安打の大活躍

パ・リーグ インサイト

2017.10.10(火) 00:00

Koboパーク宮城で行われる楽天対千葉ロッテの一戦は、パ・リーグのレギュラーシーズン最終戦。楽天の先発・岸投手は自身7連敗を喫しているが、前回登板の千葉ロッテ戦では7回1失点と調子を上げている。今日は調整のため早い回で降りる予定だ。チームは「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」に向け、投打ともに収穫の多い試合にしたい。

対する千葉ロッテは、2年目の成田投手がプロ2度目の先発マウンドに上がる。プロ初先発となった9月29日オリックス戦は6回4失点だった。秋田県出身の左腕が東北の地でプロ初勝利を挙げられるか。チームとしても今季で退任する伊東監督の花道を白星で飾りたいところ。

試合は楽天が1回裏から仕掛けた。1番・茂木選手が左中間へ三塁打を放つと、続く藤田選手が初球をスクイズ。この間に3塁走者・茂木選手が生還し、幸先良く1点を先取した。

2回裏は楽天の若い力が躍動した。2死からプロ初スタメン初打席の9番・村林選手が初安打となる内野安打で出塁すると、続く茂木選手が適時二塁打。1塁走者・村林選手の好走塁もあって、楽天が2点目を挙げた。

投げては、先発の岸投手が2回、被安打1、奪三振2、無四球、無失点と好投。3回から登板した2番手の森投手も、3回表と4回表を完璧に封じる。

すると4回裏、楽天が再び試合の流れを引き寄せる。7番・嶋選手と9番・村林選手が四球を選んで2死1,2塁。ここで1番・茂木選手が内野安打を放つと、悪送球も絡んで一気に2者生還に成功する。楽天が4対0と点差を広げた。

6回を終えて2安打と打線に元気がない千葉ロッテは、7回表、先頭の高濱選手と5番・中村選手の四球などで2死1,3塁の好機を作るが、6番・清田選手が楽天の3番手・宋投手の前に見逃し三振に倒れ、反撃ならず。

7回裏、本塁打が出ればサイクル安打達成となる茂木選手が、中堅手の頭上を越える二塁打を放つ。あわや本塁打かというエンタイトル二塁打に球場は盛り上がった。続く藤田選手の犠打などで2死3塁とすると、途中出場の内田選手が適時打。待望の今季初安打で、チームに貴重な追加点をもたらした。

楽天は9回表、福山投手をマウンドに送る。高濱選手と井上選手の安打で2死1,3塁のピンチを招いたが、最後は中村選手を落ち着いて打ち取り、試合を締めた。

試合は5対0で楽天が勝利。4投手による完封リレーで本拠地最終戦を飾った。打っても茂木選手が4安打の大当たり。クライマックスシリーズに向けて弾みの付く勝利となった。

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