岩本氏「”せこせこ野球”ではない」と断言!日本ハム・8回の逆転劇はなぜ生まれた?

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2024.5.6(月) 06:10

日本ハム・新庄監督 (C)Kyodo News

◆ ここまで6カード負け越し無し!今季躍進の日本ハムを解説陣が分析

 日本ハムは5日、オリックスと対戦し6-3で勝利。2勝1敗でカード勝ち越しを決めた。2-3と追いかける展開で迎えた8回、先頭の3番田宮裕涼が四球を選び出塁し、4番マルティネスの打席で二盗に成功。マルティネスも安打を放ち、一・三塁と好機を拡大した。5番万波中正が見逃し三振に倒れるも、6番代打・石井一成が相手の悪送球で出塁する間に三塁走者が生還し、同点に追いつく。なおも一死一・三塁の場面で、7番松本剛がセーフティスクイズを決め、逆転に成功。松本も野選により出塁し、一・二塁となる。さらに9番水野達稀が適時三塁打を放ち、2点追加。この回一挙4得点となった。

 5日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、ここまで6カード負け越し無しと盤石の戦いぶりを見せる日本ハムの打線の強みを、解説陣が分析した。

 岩本勉氏は「8回の逆転劇はお見事。新庄剛志監督は”せこせこ野球”と冗談交じりで話すが、そうではない」と断言。「8回の攻防では、1点ビハインドで田宮が塁に出た場面で、盗塁をさせた。その後セーフティスクイズや相手のミスを誘ったりして、相手がずっとプレッシャーを感じる回だった。オリックスを守りにくくさせていた」と日本ハムの緻密な攻撃を特徴に挙げた。

 坂口智隆氏は「選手が勝ち方を分かってきた。自分たちの野球が、チーム全体に浸透してきている。こうやれば点が入ると全員が分かってやっているので、守っている方は本当に嫌だと思う」と選手の意識の変化が逆転劇を生む要因の一つだと分析。

 齊藤明雄氏は、新庄体制3年目となる戦いぶりを「昨季まで新庄監督は、若い選手をどんどん試合に出して経験を積ませていた。加えて、足の速い選手を揃えている。相手がミスをすれば、一瞬の隙を突いて次の塁を必ず捉える野球をしているので、不気味だ」と称賛した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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