【日本ハム】今季初5番の万波中正が決勝の2点二塁打…新オーダーはまりオリックス東から勝利

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2024.5.4(土) 08:28

オリックスに勝利して、タッチを交わす万波ら日本ハムナイン(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス0―3日本ハム(3日・京セラドーム大阪)

 日本ハムは、初回に今季初めて5番で起用された万波中正外野手(24)の2点二塁打などで3点を先制すると、先発の鈴木健矢投手(26)ら6投手の完封リレーで快勝。開幕3カード目の西武戦からカード初戦9連勝で、貯金を今季最多タイの5に増やした。

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 昨季は0勝3敗、今季初対戦(4月12日)も1―0で勝ったとはいえ、7回1安打に抑え込まれたオリックス・東から築いた初回2死一、二塁の先制機。開幕26試合目で初めて3番から5番に回った万波は「チャンスが少ないのは試合前から分かってた。何とかモノにしたいと思った」と、第1打席から集中力を研ぎ澄ませた。

 「受けにならず、手を出しながらカウントを進められた」と、ファウル2つを挟みながら持ち込んだフルカウントの7球目。内角の153キロをたたいた打球は、低い弾道で左中間を破る。4月27日のオリックス戦(エスコン)以来、5試合ぶりの打点となる先制2点二塁打に「強いボールをしっかりハードヒットできた。内容のある打席になった」とガッツポーズ。

 「マンマル」の3、4番から「マルマン」の4、5番に組み替えた狙いを、新庄監督は「ランナーがたまって万波君のところに回る気がした」と説明した。代わって3番に初起用した田宮の四球をきっかけに、マルティネスが右前打でしぶとくつなぎ、新5番打者が仕留める理想の展開。さらに6番・郡司も左前適時打で続き、指揮官は「5番万波君、6番郡司君、いいんじゃないですか」とご満悦だ。

 昨年8月26日の西武戦(ベルーナD)以来だった5番に「久々なので不思議な感じだった」と万波。この日はポイントゲッターになったが、「1打席でも多く立ちたいので」と、初回から確実に回ってくる3番へのこだわりは捨てていない。「あれだけタミちゃん(田宮)が打ってる中で、タミちゃんをもっと打席に立たせたいっていうのはすごい分かります」と、ベンチの意図も理解した上で返り咲きを狙う。若武者たちによる打順&打席の奪い合いは、打線全体の破壊力アップにつながるはずだ。

(星野 和明)

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