「サヨナラ試合10連敗」西武の打率7分7厘の男が止めた! 中村剛也の言葉に応え先制1号&サヨナラ2号2ラン

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2024.5.2(木) 05:40

サヨナラ弾を放った若林(中央)はナインから手荒い祝福を受ける(カメラ・清水 武)

◆パ・リーグ 西武3x―1日本ハム(1日・ベルーナドーム)

 打率7分7厘の男が、チームを“悪夢”から救い出した。同点の9回2死二塁。西武・若林楽人外野手(26)が、初球のスライダーに迷わず食らいついた。打球は応援フラッグを振るファンが待つ左翼席へ。2回の1号ソロに続き、チームの全得点をたたき出す自身初のサヨナラ2号2ラン。チームのサヨナラ勝ちは昨年8月4日のオリックス戦(ベルーナD)以来。「延長戦15連敗」の不名誉な記録とともに続いていた「サヨナラ試合10連敗」がようやく止まった。

 若林はプロ4年目の今季、開幕スタメンをつかみながら、出場4試合で16打数無安打とつまずき、一度は2軍落ち。4月21日に再昇格したものの、前日まで計26打数2安打、打率7分7厘と低迷していた。

 それでも、極度の投高打低で最下位にあえぐチームの中で、攻守にアグレッシブなプレースタイルは貴重。3打数無安打に終わった前日に続くスタメン起用に、改めて自身の持ち味を思い出した。「初球にいけないで後悔するより、空振りでもいい」。アーチは2本とも初球打ち。前日の試合後、選手ミーティングで「相手への怖さが全然ない」と、打席で消極的な後輩たちを叱った大ベテラン・中村剛の言葉も背中を押してくれた。

 実はサヨナラ弾の軌道を見失っていた。「レフトオーバー(のサヨナラ安打)と思って」二塁を回ったところで走るのをやめ、阿部三塁コーチャーに「ちゃんと回れ」と呼び止められ、再スタートするハプニングも。試合後の取材で「延長には行きたくないと思っていた」と、正直な胸の内も明かしたムードメーカー。チームの連敗は4で止まり、反攻の5月が最高の白星で始まった。

(星野 和明)

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