【西武】3戦連続サヨナラ負けは球団23年ぶり 勝ちパターン崩れても「いい攻撃」松井監督は選手責めず

スポーツ報知

  • ニュース

2024.4.30(火) 05:30

3戦連続のサヨナラ負けにぼう然の西武ナイン(カメラ・馬場 秀則)

◆パ・リーグ ソフトバンク5×―4西武(29日・みずほペイペイドーム福岡)

 西武は中村剛也内野手(40)が田淵幸一に並ぶ歴代11位タイの通算474号を放ったが空砲に。プロ野球17度目、球団では2001年以来23年ぶり3度目の3試合連続サヨナラ負けを喫した。

 * * *

 悪い夢ならさめてほしい。2点リードで迎えた9回2死一、二塁。アブレイユの2球目を柳田がフルスイング。アーチが右翼テラス席へ伸びると、西武ベンチの誰もが声を失った。プロ野球7年ぶり17度目の3試合連続のサヨナラ負け。三塁の佐藤龍は両膝をついて、ベースを駆け抜ける柳田を見送った。松井監督は硬い表情で視線をグラウンドへ。「アブレイユでやられましたから…」と守護神をかばった。

 前日までの2戦はともに延長サヨナラ負けで、2リーグ制以降ワーストの延長戦15連敗。今季初のソフトバンク戦勝利へこれ以上ない試合運びだった。1点を追う4回に中村剛が左中間へ同点3号ソロを放つと、5回には金子侑の右越え2号3ランで勝ち越し。エース高橋は7回を2失点にまとめ、8回は水上が3人でピシャリ。アブレイユにつなぐ勝ちパターンで9回に突入したが最後の最後に落とし穴が待っていた。指揮官は「中村にしても金子にしても本当にすごくいい攻撃でした。(勝ちたい気持ちは)もちろん全員がそういう思いもある」と言葉を絞り出した。

 今季3度目の3連敗で借金は9に。開幕6連敗を喫したソフトバンクとのゲーム差は10に広がった。5月は2度の3連戦を控えているが、6敗のうち4敗は1点差とあって付け入るスキはきっとあるはず。「全部やられていますからね。また明日からしっかりやってきたい」と松井監督。首位を飛ぶタカをどうにかして追いかけていきたい。(秋本 正己)

 【記録メモ】月間6度サヨナラ負け23年ぶり ▼…西武は3試合連続サヨナラ負け。3試合連続サヨナラ負けは、17年8月22~24日のDeNA3連戦の広島以来、プロ野球17度目。パでは01年8月28、29日オリックス戦、同31日ロッテ戦の西武以来、11度目(1リーグ2度、セ4度)。球団では西鉄時代の53年4月22、23日南海戦、25日阪急戦、01年に次いで3度目。3度は73、78、97年のソフトバンクと並び最多回数だ。

 ▼…4月6度目のサヨナラ負け。月間6度のサヨナラ負けは、56年9月の南海、01年8月の西武に次いで3度目。これでサヨナラ試合は昨年から10連敗。53年の9連敗を抜く球団ワースト。

 ▼…ソフトバンクの3試合連続サヨナラ勝利は、17年8月22~24日の広島3連戦で記録したDeNA以来、プロ野球16度目。パでは11年7月2、3日ソフトバンク戦、同5日楽天戦のオリックス以来5度目。球団では南海時代の61年5月18日東映戦、同20、21日近鉄戦以来2度目だ。

関連ニュース

【試合詳細】ソフトバンクー西武(29日)
【西武】中村剛也が歴代11位タイの通算474本塁打「打ててよかったです」
【西武】「佐藤龍世のなまら豚丼」を30日の日本ハム戦から販売「なまらうまいのでぜひ食べてください」
西武、プロ野球初の引き分けなしの延長15連敗…今季7度の延長戦全て1点差で競り負ける原因は
【西武】隅田知一郎が8回2失点も3勝目ならず「炭谷さんが自分の良さを引き出してくれた」

記事提供:

スポーツ報知