【西武】プロ野球タイの延長戦13連敗…打線大幅組み替えで9回3点差を追いつくも

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2024.4.24(水) 22:21

延長10回2死二、三塁、紅林弘太郎にサヨナラとなる左前適時打を浴び、肩を落として引き揚げる本田圭佑

◆パ・リーグ オリックス4×―3西武(24日・京セラドーム)

 連敗を止めるには動くしかなかった。試合前に西武のスタメンが発表されると、SNS上でファンの驚きの声があがった。開幕からの20試合、4番に入っていたアギラー、外崎、源田といった主力をベンチに置いて高松、山野辺、児玉といった控え野手を今季初めて先発で起用し、4番には佐藤龍を据える新打線を組んだ。直近3試合は27イニングで3得点。松井監督は「こちらもちょっと動くという意味で動きました」と説明。その打線は最終回にようやく機能した。

 3点を追う9回。守護神の平野佳から先頭の中村剛が左越え2号ソロを放つと佐藤龍が左翼フェンス直撃の三塁打で続き、平沼の左翼線二塁打で1点差に。なおも2死一、三塁で途中出場の金子侑の中前適時打で追いついた。「つなぎの4番としてという意味も含めて(佐藤)龍世を4番に置いて、平沼も非常に状態がいいですから」と松井監督。7回3失点で降板した新人・武内のプロ初黒星を消して延長に入った10回、本田が崩れて今季4度目のサヨナラ負け。延長戦13連敗は15年~16年のDeNAに並ぶプロ野球ワースト記録となった。

 今季2度目の4連敗で借金が7にふくらんでも、9回の粘りは明日以降につながっていくはず。昨年4月9日のソフトバンク戦で入って以来の4番となった佐藤龍は2安打1得点。平沼も2度の出塁とつなぎ役を果たした。「一人一人後ろにつなぐ気持ちだったり、一つの四球とか、そういう小さいことの積み重ねが勝ちにつながってくると思うので。負けている中でもできることはたくさんあると思うので、そういうことをコツコツやっていきたいと思います」と佐藤龍。平沼も「9回の攻撃はいいものを出せたと思いますが、勝たないと意味がないのであしたは勝てるように」。連敗脱出へ、誰もが必死になっている。

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