【日本ハム】「教授」北山亘基がプロ初完封 ドラ8からはい上がった男に建山コーチ「違う世界が見えた」

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2024.4.21(日) 08:51

田宮裕涼と喜び合う完封勝利の北山亘基(奥、カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ 日本ハム2―0ロッテ(20日・エスコンフィールド)

 こん身の152キロで試合を締めた。9回2死。日本ハム・北山亘基投手(25)は代打・角中を空振り三振に仕留め、プロ初完封勝利を飾った。4安打7奪三振。魂の116球で今季初の3連勝、2位浮上へと導き「(名前のコウキに掛け)最亘基です!」とお立ち台で絶叫した。

 球団では16年の大谷以来となる3戦連続2ケタ奪三振がかかる一戦だったが「うまく強弱をつけた」と欲を抑えた。7回1死まで完全投球をしながら“ガス欠”した3日の楽天戦を反省し、MAX157キロの直球は要所以外140キロ台後半に制御。カット、チェンジアップも効果的に織り交ぜ、最後まで余力を残した。先発転向2年目での初完投に「プロの世界に入る上での目標だった」と右腕。建山投手コーチは「これで違う世界が見えたと思う」と絶賛した。

 21年のドラ8。支配下全体77人中76番目の“ブービー”指名からはい上がった。圧倒的な知識量で「教授」と呼ばれ、呼吸法、立ち方まで理論には絶対の自信を持つ。オフは左足をすり足気味に踏み込む新フォームに挑戦し、批判の声には「確信がある。見ててください」。居残りが日課だったキャンプ中も数十種のエクササイズに3時間を費やす徹底ぶりで、初の開幕ローテ入りから既に2勝だ。「もっと余力があると自分を信じている」。25歳は進化を止めない。(堀内 啓太)

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