【日本ハム】伊藤大海 4戦連続QSでサヨナラ勝ち呼ぶ「点取ってもらった後の失点は反省点」

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2024.4.20(土) 08:20

先発し7回3失点だった日本ハム・伊藤(カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ 日本ハム4×―3ロッテ(19日・エスコンフィールド)

 日本ハムが引き分けを挟んで今季2度目の連勝を飾った。先発・伊藤大海投手(26)は2本の本塁打を浴びながらも、7回6安打3失点。開幕から4戦連続でクオリティースタート(QS=6回以上自責点3以下)を果たした。打線は2点ビハインドの7回に6番・フランミル・レイエス外野手(28)の本拠地初本塁打などで同点に追いつくと、9回1死満塁から代打・加藤豪将内野手(29)が押し出し四球を選び、サヨナラ勝ちを収めた。

 伊藤の願いが通じた。1点ビハインドの7回2死一塁。水野の右翼線への適時三塁打で一塁走者の上川畑が同点のホームを踏むと、背番号17はベンチで両手を突き上げて喜びを爆発させた。2戦連続で白星をつかむことはできなかったが、打線の援護で今季無敗は継続となった。

 本拠地2戦目のマウンド。ロッテ打線は失投を見逃してくれなかった。3回に1点を先制した直後、4回の守備。1死から2番・藤岡に左前打を許し、3番・ポランコと対峙(たいじ)した。2球で追い込んでから選択したのはスプリット。真ん中に入った球を一振りで仕留められ2ランを被弾。「点を取ってもらった後に、失点してしまったのが反省点」と、ライトスタンドに吸い込まれる打球を見つめた。

  スプリットを捉えられる予兆はあった。初回は3者凡退に抑えたが、球が高めに浮く場面があった。持ち味である、針の穴を通すようなコントロールではなかった。追い込んだ状況でストライクからボールゾーンに落ちる低めの球もあったが、相手打者のバットが止まる場面も多く、決め球に苦しんだ。

 ただ、5回以降は今季3試合で投球全体の約18%を占めていたスプリットの割合を減らした。直球、カットボール、スライダー中心に組み立て5、6回は無失点。7回1死走者なしで、試合前まで今季0本塁打だった6番・山口にレフトへの特大弾を浴び「もったいなかった」と肩を落としながらも、先発として最低限の役割を果たして劇的勝利を呼び込んだ。

  2勝0敗で防御率は1・73。4戦連続のQSで安定感抜群の右腕は「前回登板でもホームランを打たれていて、一発の失点が多いのが課題」。冷静に足下を見つめ直し、次回の登板に向かう。(島山 知房)

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