【日本ハム】伏見寅威が意地の古巣撃ち!昨季までの同僚の・吉田輝星から今季初タイムリー

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2024.4.14(日) 05:45

9回2死三塁、日本ハム・伏見が中前適時打を放つ

 日本ハム・伏見寅威捕手(33)が13日のオリックス戦(京セラD)に「9番・捕手」で先発し、9回に今季初タイムリーを放った。古巣を相手に9回2死三塁から完封負けを阻止する中前打。昨季までの同僚・吉田輝星との対決で意地を見せた。チームは連勝を逃し、勝率5割に逆戻り。4カードぶりの勝ち越しをかけて14日の第3戦に臨む。

 一矢報いた。執念でチームを鼓舞した。0―5の9回2死三塁。日本ハム・伏見は、粘ってからの8球目に食らいついた。吉田の投じた外角スライダーをしぶとく中前に運び、完封リレーを阻止し「代打を送られると思ったけど(打席に)立たせてもらえた。明日も試合がある。気持ち良く終わらせるわけにはいかない。最後にあがけたと思う」。意地の一本は今季14打席目での初適時打となった。

 特別な思いで打席に立った。マウンド上にいたのは10歳下の元チームメート。「僕は1年間しか一緒にやってないけど、かわいい後輩だった。対戦自体がすごく楽しかったし、新旧(背番号)23番対決として負けられない思いで。一本出てよかった」。FA移籍1年目だった昨季も思い出しながら、吉田との初対決を楽しんだ。

 守っては今季初勝利を狙った加藤貴を懸命にリード。「寅威さんが本当にうまくリードしてくれた」と開幕から2戦2敗と苦しんでいた左腕を6回途中1失点と粘らせた。救援陣がつかまって計5失点したことを反省しながらも、試合後は「加藤に求められているのは長いイニング。これで『最高』と言ったら加藤に失礼なので、まだまだもっといい投球ができる」と女房役らしい気配りを忘れなかった。

 昨季はチームトップ74試合で先発マスクをかぶったが、今季は田宮が一気に台頭。正捕手の座は約束されていない。その中で見せた意地の一打。カード勝ち越しに向けてタダでは終わらないと、その後に守護神・平野を引きずり出した意味は大きい。野手最年長の33歳が、敗戦の中でも希望となった。(堀内 啓太)

 

 

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