◆パ・リーグ　ソフトバンク２―４日本ハム（９日・熊本）

　日本ハム・山崎福也投手（３１）が９日のソフトバンク戦（熊本）で先発し、移籍後初勝利を挙げた。オリックス時代からバッテリーを組む伏見とのコンビで、６回０／３を９安打２失点、５奪三振の粘投。２度目の挑戦で記念の１勝をつかみ取った。選手、コーチとして日本ハムに在籍していた父・章弘さん（６２）はスポーツ報知に祝福メッセージを寄せた。

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　初勝利、おめでとう。ついにこの日が来たな。本当は球場で応援したかったけど、昔からもうドキドキで見てられないんよ。今日も緊張で昼ご飯がのど通らなかった（笑い）。昔から変わらず、一人こっそりと画面の前で手を合わせて祈ってたよ。

　去年かな、福也がまだＦＡを取れるかどうかの時期に「一番の選手になりたい」って言った。驚いたな。現役時代にその感覚はなかったから。入った分だけ辞めていく厳しい世界。「この成績なら来年も生き残れる」って周りを見てプレーしてた自分とは違うレベルにおるんやなって、本当にたくましく思えた。

　福也の病気が分かった時、独立リーグの監督で高知にいた。夕方、妻からの電話で言葉を失った。代われるものなら、代わってあげたかった。３月２１日。監督就任１年目の開幕戦が、手術の日だった。気が気じゃなかった。試合中も祈った。また野球ができるなんて、思わなかった。

　それでも弱音を吐かなかった。福也の人生には執念を感じるな。好きな球団に入った。ＦＡイコール覚悟。求められるのは過程じゃない。結果だけや。プロの世界は全て知っている。いい時も悪い時も、必ずある。前向いて頑張れよ。（山崎　章弘）

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