山崎福也が日本ハム移籍初勝利 粘投導いた女房役に感謝「寅威さんを信じて投げた」オリックス時代からコンビ

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2024.4.10(水) 06:00

勝利のハイタッチでナインを迎える山崎(中央=カメラ・谷口 健二)

◆パ・リーグ ソフトバンク2―4日本ハム(9日・熊本)

 日本ハム・山崎福也投手(31)が9日のソフトバンク戦(熊本)で先発し、移籍後初勝利を挙げた。オリックス時代からバッテリーを組む伏見とのコンビで、6回0/3を9安打2失点、5奪三振の粘投。2度目の挑戦で記念の1勝をつかみ取った。

 熊本の夜空に「福也」コールが響き渡った。左手にはウィニングボール。山崎は甘いマスクを崩し、ナインとタッチを交わした。14年のドラ1対決、学生時代からしのぎを削ってきた有原に投げ勝っての移籍後1勝目。「勝ちたいという強い気持ちがあった。すごくホッとしてます」。前回登板の黒星から一転、お立ち台では笑顔が咲いた。

 9安打を許しても崩れなかった。初回無死一、二塁の危機をゼロでしのぐと、5回は無死満塁から山川を三ゴロ併殺、続く近藤をフォークで左飛に封じ無失点。力投に新庄監督は「よく粘った。やってもらわな困るんで」と目尻を下げた。

 思いの詰まった共同作業だった。オリックス時代の22年。ロッカーに「お前なら絶対2ケタ勝てるから」と書かれた写真立てが置かれていた。贈り主はFA移籍が決まった伏見。先輩からのサプライズに心が震えた。翌年に11勝を挙げ、北海道へ。「寅威さんを信じて投げた」。試合後は女房役への感謝があふれた。

 20年のコンビ結成後の初勝利もソフトバンク戦。連敗を止め、首位との差も0.5。「てっぺんを目指す」。仕事はこれからと言わんばかりに、背番号18は記念球をスタンドに投げ込んだ。(堀内 啓太)

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