【楽天】鈴木大地 今季初安打がサヨナラ打…34歳が初スタメンで大仕事「1人ではしゃいでいました。最高の気分です」

スポーツ報知

  • ニュース

2024.4.8(月) 07:31

9回1死二塁からサヨナラ打を放った鈴木大(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 楽天3×―2ソフトバンク(7日・楽天モバイルパーク)

 楽天は7日、ソフトバンク戦(楽天モバイル)にサヨナラ勝ち。連敗を3で止めた。今季初スタメンのベテラン・鈴木大地内野手(34)が、9回1死二塁から、右翼線へのサヨナラ打。自身にとっては今季9打席目での初安打で、大きな1勝をもたらした。チームは日曜日に、2週連続のサヨナラ勝ち。苦しい戦いが続くが、この劇勝をきっかけにしていく。

 ライナーが右翼線で弾む前から、鈴木大は右拳を握り叫んでいた。一塁ベースで跳びはねてガッツポーズすると、二塁ベース上でヘルメットを脱ぎ捨てる。同点の9回、1死二塁。今季初安打となるサヨナラ二塁打に「1人ではしゃいでました。ベンチの皆も出てきてくれて、最高の気分です」。楽天移籍後は初の劇打に、手荒いウォーターシャワーにも笑顔がはじけた。

 打ち直しの一打だった。同点の7回、1死一、二塁で回ってきた前の打席。カウント1―1から、ソフトバンク・津森の真っすぐを打ち返した。しかし、右翼線への強烈な打球はファウルの判定。リプレー検証でも覆らず、その後は変化球を打たされ遊ゴロ併殺打に倒れていた。「どんなに汚いヒットでもヒットになることがシーズンでは大事。なかなか気持ちを保つのは難しかったですけど、みんながいいゲームしてくれて、いいとこ取りしただけですけど、前に進めるかなと思います」とかみ締めた。

 懸ける思いがあった。少しずつ出場機会も減ってきた移籍5年目。「立場的に毎日スタメンっていうわけにはいかないので、スタメンで出た時に何とか結果をと思って練習試合からやってきた」。そこまで4打席凡退。代打も頭をよぎった。「あの打席に立たせてくれたこともそうですし、タケ(岡島)がバントで送ってくれたこともそうですし、みんなに感謝する1打席でした」。最後の打席、ファウルで折れたバットを交換しにベンチに戻ると、小深田が新しいバットに念を込めてくれた。チームの思いに、一振りで応えた。

 今江監督も「それまでの打席はかなり悔しい思いをしていたので、彼自身にとっても大きな1本になったと思いますし、チームにとっても大きな1勝になったと思います」と賛辞を贈った。2週連続日曜日のサヨナラ勝ちで連敗をストップ。「1本出たことはすごく次につながる」と語るベテランの力もプラスに、今度こそ勢いに乗っていく。(山口 泰史)

関連ニュース

【楽天】34歳ベテランの今季初安打でサヨナラ勝ち 2週連続日曜日の劇勝で連敗ストップ
【楽天】先発・荘司康誠 今季初勝利ならずも7回1安打1失点の好投「中盤は特に自分のいい感覚で投げられた」
【楽天】先発・荘司康誠が7回1安打1失点の好投 今季初勝利はならず
【楽天】34歳ベテランが審判直撃の代打逆転打
【楽天】「台湾地震支援募金」を実施 台湾出身の宋家豪が涙「自分1人ではできないこと。感動しました」

記事提供:

スポーツ報知
  • パ・リーグ.com トップ
  • ニュース
  • 【楽天】鈴木大地 今季初安打がサヨナラ打…34歳が初スタメンで大仕事「1人ではしゃいでいました。最高の気分です」