【ソフトバンク】山川穂高、前打者・柳田申告敬遠で三振「技術的にズレが…」サヨナラ負けで連勝ストップ

スポーツ報知

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2024.4.7(日) 19:24

山川穂高

◆パ・リーグ 楽天3x―2ソフトバンク(7日・楽天モバイルパーク宮城)

 ソフトバンクが今季初のサヨナラ負けを喫して連勝が3でストップ。単独首位から“陥落”して西武と並ぶ同率首位となった。

 同点の9回、5番手として登板したのはドラフト5位ルーキーの沢柳亮太郎投手。しかし先頭の浅村に四球を与えると、1死二塁から鈴木に右翼線へのサヨナラ二塁打を浴びた。

 試合後の小久保裕紀監督は、開口一番「沢柳なんか全然責任ないやろ。しょうがねえやろ」とプロ2戦目で初黒星となった右腕をかばった。

 逆に失点につながった野手のミスについては手厳しかった。「与えられているチャンスを自分で消さないようにやってほしい」と、やり玉に挙げたのは、6回の海野隆司捕手のプレーだ。

 1死一塁で太田を迎え、3度のけん制を経て初球をウエスト。相手ベンチのヒットエンドランを読んでいたのだ。空振りを奪ったまでは良かったが、二塁への送球が三塁方向にそれて、結果的に一走・辰己が盗塁成功。2死後、村林に同点の左越え二塁打を献上した。「せっかくウエストしてて、あの送球をすると、出番が減ってくる。チャンスを自ら手放さないよう取り組んだ方がいい」と指揮官は繰り返した。

 打線も11安打を放ちながら決定打に欠き、わずか2点しか奪えなかった。ハードラックだったのは主砲・山川穂高内野手だ。初回は1死一、二塁の先制機で投ゴロ併殺打。同点の8回には1死二塁から前打者・柳田が申告敬遠された中で空振り三振に倒れた。「技術的にズレが生じてきている」と開幕9試合を終えて打率1割7分6厘の4番打者は唇をかんだ。

 それでも百戦錬磨の本塁打王。「当然悪い時をいっぱい経験している。だからこそ『打てる感じに戻ってきているな』っていうのも分かります。今みたいに打ててない時は、とにかく気持ちの面で前向きにして、技術的な面は修正をかけていく。それしかできないところもあります」と週明けの巻き返しを誓っていた。

 新戦力・長谷川威展投手のデビューは、鷹党にとって明るい材料だろう。同点の6回2死二塁で2番手として登板。小郷を打ち取った当たりは遊撃への内野安打となったが、次打者・小深田を右飛に仕留めて、移籍初戦でホールドを記録した。

 昨オフの現役ドラフトで日本ハムから移籍。オープン戦で6試合を無失点と好投し、開幕1軍が決定的となりながら、開幕直前の体調不良で出場選手登録されなかった。「本当にしびれる場面でいかせてもらって、期待に応えたいなっていう思いでした。(初ホールド?)本当にホッとしてます。スタート地点に立ったなという感じです」と初々しく話した変則左腕。負けはしたが、浮き彫りになった課題や収穫も盛りだくさんのゲームだった。

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