【オリックス】中嶋聡監督、〝エース見殺し〟の打線に「何も言うことない」 今季2度目の完封負けで再び単独最下位

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2024.4.6(土) 05:00

7回2死一塁、空振り三振に倒れてベンチに戻る頓宮裕真(左)と選手交代を告げる中嶋聡監督(カメラ・今西 淳)

◆パ・リーグ ロッテ1―0オリックス(5日・ZOZOマリン)

 快音が響かない。オリックスがエースを見殺しにする今季2度目の完封負けを喫し、わずか2試合で再び単独最下位に沈んだ。中嶋聡監督(55)は無援に泣いた7回1失点の宮城を「何も言うことないでしょ」とかばうと、低調な打線にも「何も言うことないでしょ」と同じフレーズを繰り返した。もちろん、後者は「点を取っていない」という厳しい現状を受け止めた言葉に他ならなかった。

 笛吹けども踊らず。開幕7戦目で7通り目のオーダーを組んだ。体調不良で出遅れ、この日1軍昇格させた主力の中川を「3番・中堅」で即スタメン起用。その中川は初回2死から右中間へ二塁打を放ち、好機を演出したが、4番・森が左飛に倒れた。終わって見れば、これが唯一、得点圏に走者を置いたシーンだった。

 技巧派左腕・小島の投球術に散発4安打と沈黙して、3年ぶりの完封星を献上。打撃陣の核を担う西川、森が打率1割台で、紅林は同5分6厘、頓宮も同5分9厘と低迷している。中でも、昨季の首位打者に輝いた頓宮は16打席無安打とトンネルを抜けられない。指揮官は「練習的には悪くないんで、結果を引きずらなくてもいい。1本、2本(安打が)出たら変わる」と復調の一打を待ち望んだ。

 開幕戦から7試合の得点は順に1、2、2、1、0、2、0点の計8点止まり。借金3。12球団ワーストのチーム打率1割5分5厘とどん底だ。「きっかけをつかむためにみんなやっているんですから」と中嶋監督。持ち前の全員野球で苦境を打破するしかない。(小松 真也)

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