【日本ハム】ホーム2戦目で初勝利…北山亘基が7回1死まで無安打無四球の快投

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2024.4.4(木) 09:23

7回1死までパーフェクトに抑える力投を見せた日本ハム・北山 (カメラ・堺 恒志)

◆パ・リーグ 日本ハム4―2楽天(3日・エスコンフィールド)

 日本ハムがホーム2戦目で初勝利を挙げた。先発・北山亘基投手(24)が、7回1死まで無安打無四球の快投を披露。6回1/3を2安打1失点に抑え、今季初白星を手にした。打線は、開幕から12打席無安打が続いていた5番・野村佑希内野手(23)が今季初ヒットを記録。3番・万波中正外野手(23)がエスコンフィールド第100号となる3ランを放つなど、4得点で投手陣を援護した。

 「最“コウキ”でーす」。日本ハム・北山が、お立ち台で絶叫した。7回1死一、二塁から3番・浅村に左前適時打を許したところで降板したものの、ホーム初勝利を待ち望んだファンから盛大な拍手が送られ「試合を作りたいという気持ちで一球一球集中して、その結果が7回途中まである程度投げられて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「初回はいつも飛ばした方が良くなる傾向があった」と、立ち上がりから全力で右腕を振った。1回は17球中11球が直球で、オール150キロ超。最速154キロの直球で相手打線を押し込み、リズムに乗った。2回以降は140キロ台後半の球速表示が目立ったものの、スプリット、カーブも織り交ぜて的を絞らせず。自己最多10三振を奪って流れを引き寄せた。

 7回1死まで1人の出塁も許さない完璧な投球を続けていた。回を重ねるごとにファンの声援が大きくなり完全試合も視野に入ってきたが「僕が一番無理だと思っていた。投げながら体力的にきついなと思っていたので、逆に1本出た方が早く楽になるのになって」。周囲の期待とは裏腹に「教授」らしく、冷静に球を投げ込んだ。

 実力でつかみ取った開幕ローテ。ドラフト8位で入団した1年目に開幕投手に抜てきされたが「半分、サプライズでもあった。ある意味ラッキー」。それから2年。ラスト5枠目の激しいローテ争いに勝ち、自らの手で先発の座をつかんだ。「まだまだきょう1試合で何も決まったことではない。この内容、それ以上のものを続けていくことが本当のローテーション」。新庄監督もほれ込む期待の右腕が、3年目で本格化の気配を漂わせた。(島山 知房)

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