【日本ハム】万波中正、今季初長打も直後に走塁判断ミスで試合終了…新庄剛志監督も苦言

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2024.3.31(日) 06:50

9回1死二塁、マルティネスの中飛でタッチアップし三塁に滑り込むも離塁しアウトとなった日本ハム・万波〈66〉(カメラ・二川 雅年)

◆パ・リーグ ロッテ3―0日本ハム(30日・ZOZOマリン)

 日本ハム・万波中正外野手(23)が30日、ロッテ戦(ZOZO)に「3番・右翼」で先発。9回1死から今季初長打となる左中間二塁打を放ち、開幕から2戦連続安打と状態の良さをアピールした。一方、走塁では判断ミスがあり、新庄剛志監督(52)から「もっと野球を覚えないと」と苦言も。チームは3安打完封負けで今季初黒星。新庄政権初の「貯金2」を逃した。

 思わずグラウンドに倒れ込んだ。ゲームセットを告げるアウト判定。三塁で憤死した万波はグッと下唇をかんだ。3点を追う9回1死二塁。マルティネスの放った定位置付近の中飛でスタートを切ったが、スライディング後にベースから右足がわずかに離れタッチアウト。完封負けが決まった。

 試合後、開口一番で新庄監督は「もっと野球を覚えないといけない」と苦言を呈した。指摘されたのは足が離れた部分でなく、3点ビハインドにおける状況判断だ。「3点差、無理して行く場面でもない。2年間言ってきたつもりだけど。判断ミス。直させます」。中心選手として期待を背負う万波は「見てのとおりです」と猛省した。

 バットでは気を吐いた。攻撃陣が2安打と沈黙して迎えた9回1死。守護神・益田の高め直球を痛烈に左中間へ。今季計8打席目で初長打となる二塁打を放ち、開幕から2戦連続で「H」ランプを灯した。4回は7球粘った末に種市の低めフォークを見切って四球。「今日は全体的に(打席の)アプローチが良かった。感じは悪くない。振っていく球のチョイスもかなり良くなってきた」とうなずいた。

 昨季はキングに1差の25発を放って一気にブレイク。6年目の今季は新庄監督から唯一の「レギュラー」と明言され、先頭でチームを引っ張っていく役割が求められる。開幕3戦目の相手先発は令和の怪物・佐々木。「絶対勝ちたい。誰が投手とかそんなことは言ってられない。打って勝ちたい」。20年以来4年ぶりの開幕カード勝ち越しへ。悔しさを押し殺し、視線を上げた。(堀内 啓太)

 先発した加藤貴は6回3失点と踏ん張れず、今季初黒星を喫した。3回までは球数23で一人の走者も許さぬ快投を披露。しかし0―0の4回無死一、三塁、ソトに甘く入った直球を中越え二塁打とされ決勝点を献上した。「コントロールミスをした。田宮の配球に応えられなかった自分が悪い」と反省を口にし「次は先制点を与えることなく粘り切れるように頑張ります」と次戦を見据えた。

 北浦が8回から3番手で今季初登板し、1イニングを11球で3者凡退に封じた。最速150キロの直球を軸に先頭から右飛、左飛、中飛と力で押し込んだ。新庄監督も期待を寄せる7年目左腕は「初登板でフワフワする感じもあったけど、試合に投げさせてもらえる機会をいただけた。変化球の時も腕が緩まなくなってきていて空振りが取れている」と笑顔で振り返った。

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