就任３年目の日本ハム・新庄剛志監督（５２）が「セコセコ野球」で逆襲に挑む。２８日、ＺＯＺＯで前日会見に出席。ロッテ・吉井監督を前に、今季の強みを「セコセコ野球。相手が防げない点の取り方をして、投手がしっかり抑えて勝つ」と宣言した。

　「安打で点を取るのと、甘い球をゴロで転がすのどっちが簡単？　プロ野球選手ですよ。全然（バット）当てられるでしょ。それで１点入る」。真顔で作戦の一端を明かした。適時打が出ずとも一、三塁からエンドランでゴロを転がし１点を奪う。過去２年、同じように意表を突く作戦を繰り返したことで選手には「セコセコ」の下地が浸透。「僕の腕にかかっている」と勝負どころで自らも“成長”を見せると誓った。

　開幕の舞台は苦い思い出のある千葉だ。昨年６月２４日、同点の９回無死二、三塁、１死三塁で２度もスクイズを読まれて失敗。「去年一人の打者でスクイズを２回して“天才”吉井監督に見破られた。今年は３回やりたい」と雪辱に燃える。

　打線は若手と新戦力主体で未知数なだけに「ドジャースみたいにかなり打ってくれる打線なら全く（作戦）する必要ないけど」。メジャー時代に親交のあったド軍のロバーツ監督から昨年手紙が届いたことも明かし「『新庄の力になりたい。何かあったらすぐ言ってきてくれ』って。２人ぐらいもらおうかな」と笑わせた。

　キャンプ中の対外試合は８戦無敗、オープン戦も７勝６敗５分けと粘り強さがついてきた。「選手たちが爆発してくれる予感がする」。勝負の３年目。新庄ハムはセコく、勝つ。（堀内　啓太）

　【日本ハム記録メモ】マルティネスはオープン戦１５試合で打率．３４１。逆転サヨナラ３ランを含む２本塁打、１２球団トップの１２打点と好成績だった。開幕戦で外国人打者が４番に座るのは、０９年のスレッジ以来、チーム１５年ぶり。オープン戦の調子を維持できるか。

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