【ロッテ】38歳の苦労人・荻野貴司、チーム一筋で積み重ねた15年「1年1年。何歳までやりたいとかは全然ない」
スポーツ報知
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2024.3.27(水) 12:05
ロッテ一筋15年目シーズンを迎える荻野貴司外野手(38)が27日までに、スポーツ報知のインタビューに応じた。頼れるベテランは、2年連続の開幕スタメンが有力。29日の日本ハムとの開幕戦(ZOZO)を目前に控え、今季も献身的な精神でチームを支える覚悟を示した。(取材・構成=竹内夏紀)
向上心は尽きない。試合前練習が行われるZOZOマリンスタジアムの片隅に、新助っ人のソトに“打撃講座”を受ける荻野がいた。
「練習の意図を岡と一緒に教えてもらいました。(ソトは)いい打者なのでどういう意識で、どんな練習をするのかやはり気になります」
昨季は肉離れなどの影響で50試合出場にとどまったが、今季オープン戦は14試合中11試合に出場。2年連続の開幕スタメンも有力だ。
「(昨季は)ケガでだいぶ離れてしまったので、1年間いたかった思いはあります。(今は)体は問題なく来てます。(打撃も)徐々によくはなっていると思います」
21年に史上最年長(当時36歳)盗塁王に輝いたが、昨年はわずか1つにとどまった。ルーキーからの13年連続2桁盗塁は途切れたが、盗塁への熱意は変わらない。
「塁に出たら行きたい気持ちはまだ持ってます。(2ケタ盗塁は)あまり意識してなかったけど、いざ途切れたと思うと、なんかちょっと寂しいですね。そこまで今は自信もないですけど、いけるチャンスがあれば、逃さずにいきたいです」
今年1月には、荻野が2008年から2年間在籍した社会人・トヨタ自動車のレジェンド右腕・佐竹功年投手(40)が今夏の都市対抗限りの現役引退を発表した。
「二つ上の先輩です。今でも年々レベルが上がってきていると感じていたので、多分まだ(現役を)できますよ。本当にすごいし、練習の姿勢というか、よく考えながらやられていて尊敬していた。それが長くできてる秘訣なのかなと思いますね。(ねぎらいの言葉は)心の中で送りました(笑い)」
ロッテ一筋15年目で今年10月で39歳を迎える。40歳の節目も迫るが、目の前のシーズンに全力を尽くす覚悟だ。
「自分の中で区切りとかはなくて、本当に1年1年、やってる感じ。何歳までやりたいとかは全然ないです」
今季はDeNAから新加入のソトが、一塁とDH併用の見込み。ポランコがレフトにつけば、主に左翼と右翼を守る荻野はDHや、代打・代走の途中出場の可能性も。起用の選択肢は増えるが、経験豊富なベテランは冷静に準備を進める。
「1年間、与えられたところでしっかり仕事ができればなと思います。試合に出られるに越したことはないですが、自分の立場もわかっているつもりなので、監督が使ってくれたところでしっかり仕事をしたいです」
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