◆オープン戦　オリックス５―２阪神（２４日、京セラＤ）

　オリックスの男前ルーキーが開幕１軍に当確ランプをともした。ドラフト５位右腕・高島が１点リードの８回に登板し、佐藤輝ら打者３人をわずか８球で料理。「点差は気にせず、自分のやれることをやろうと思いました」。最速１５１キロの直球と得意のチェンジアップを武器に、オープン戦４試合連続無失点＆無四球の満点フィニッシュを決めた。

　春季キャンプ中に「打者にいかに見えづらく投げられるか」と、テイクバックをコンパクトに改良した投球フォームが奏功。１軍デビューとなった８日の巨人戦（京セラＤ）で１回３者凡退に打ち取ると、１３日の楽天戦（静岡）では先発して２回無失点の勝ち投手に。投げる度に評価を上げ、中嶋監督は開幕１軍入りについて「結果も内容も伴っている。楽しみにしておいてください」とほほえんだ。

　明大では準硬式野球部に所属し、社会人・王子で硬式に戻った異色の経歴の２４歳。端正なマスクから“オリ姫”の間で「王子から来た王子様」と話題になっている。試合後は京セラＤで行われたトークショーに参加し、「初めてのシーズンなので、少しでもチームの勝利に関われるように」と決意表明。イケメンぞろいのオリ戦士に頼もしいニューフェースだ。（小松　真也）

　◆高島　泰都（たかしま・たいと）１９９９年１２月３日、北海道赤平市生まれ。２４歳。赤間小時代に赤平レッドレイズで投手兼遊撃手で野球を始め、赤平中を経て滝川西（北海道）では３年夏に甲子園出場。明大で準硬式野球部に所属し、全国ベスト４。社会人・王子でも都市対抗４強入り。２３年ドラフト５位でオリックス入団。変化球はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ。１８１センチ、８０キロ。右投右打。年俸７００万円。

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