【楽天】藤平尚真がオープン戦初登板、1回無失点でセットアッパー候補に名乗り

スポーツ報知

  • ニュース

2024.3.21(木) 11:01

セットアッパー候補に名乗りを上げた(3月9日撮影)

◆オープン戦 中日1―0楽天(20日・バンテリンD)

 今季からリリーフに専念する楽天の藤平尚真投手(25)が20日、中日戦(バンテリンD)でオープン戦初登板。最速152キロのパワフルな速球と、リリーフ用に磨きをかけたフォークを軸に1回1安打無失点にまとめ、セットアッパー候補に名乗りを上げた。

 自身も、今江監督ら首脳陣も、そしてファンも待ちに待った“ニュー藤平”の初見参。「ここで上がってきて結果が出なかったら、すぐ下(2軍)に行くなって、自分でも分かってた」と、背水の覚悟でマウンドに立った未完の大器が、リリーフ仕様のフルスロットル投球で1回を無失点に封じた。

 0―1の6回から登板。先頭の田中に中前打を許したが、続く高橋周はリリーフ専念にあたってキャンプから磨きをかけてきたフォークで、注文通りの一ゴロ併殺に仕留めた。さらに巨人から移籍の新主砲・中田には、この日最速の152キロで三ゴロ。「先発の時より出力は出ていた。ストライクゾーンで勝負できた」と、会心の投球内容を振り返った。

 キャンプは1軍スタートも、2月後半に2軍へ。首脳陣からは、リリーフ要員として登板前のルーチン確立などの課題を与えられていた。「2軍慣れしないように緊張感を持って」過ごした約1か月。「彼は投げて投げて感覚をつかむタイプ」という今江監督の期待通り、2軍戦で調子を上げ、オープン戦最終盤で1軍に返り咲いた。

 目指すは新守護神・則本につなぐ勝ち試合のセットアッパー。実績のある宋家豪、酒居、鈴木翔らライバルは多い。この日はベテラン・岸からバトンを受け継いだ。「(1点ビハインドで)ちょっと荷は軽かった。岸さんが投げて、(その後の)6回、7回、8回とかを投げられるように頑張っていきたい」と意気込む。オープン戦ラストとなる22日からの巨人3連戦(東京D)で、最後の猛アピールを狙う。(星野 和明)

関連ニュース

【楽天】佐々木朗希から初回に4点も今江監督は「きょうは参考にならないかな」
【楽天】藤井聖が緊急先発で7回途中0封…開幕ローテ急浮上
【楽天】右膝故障の荘司康誠がブルペンで11球のピッチング 開幕ローテ入りへ23日の巨人戦目指す
【楽天】4年目左腕がローテ急浮上 7回途中無失点の好投に「全部出し切りました」
【楽天】伊藤裕季也がOP戦初スタメンで2安打…開幕1軍へ猛アピール

記事提供:

スポーツ報知