【西武】4年目内野手が支配下復帰&三塁定位置奪取へ猛アピール「自分が活躍できたら一番、野球は楽しい」

スポーツ報知

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2024.3.20(水) 18:32

7回1死二、三塁、中越え2点適時二塁打を放ったブランドン(カメラ・上村 尚平)

◆オープン戦 西武6―5広島(20日・ベルーナドーム)

 西武の4年目育成内野手・ブランドンが5番・三塁で先発し、7回の逆転適時二塁打など2安打2打点と活躍。支配下復帰へ猛アピールした。

 存在を示すのに最高のチャンスが巡ってきた。1点を追う8回1死二、三塁。「積極的にいこうと思っていました」。カウント1―0から大道が投じた146キロの真ん中速球をブランドンは思い切り振り抜いた。打球は中堅・田村の頭上を越える逆転の適時二塁打に。「越えてくれと思って走りました」。塁上で小さくガッツポーズをつくった。

 背番号は育成選手の133だが、スタートは49。東農大北海道オホーツクから入団した1年目は32試合に出場して3本塁打。右打席からのパワフルな打撃で将来のレギュラーも期待されたが、翌年以降は下半身のコンディション不良もあり1軍出場はなし。昨季終了後、育成契約を結ぶことになった。リハビリの間、同期生の渡部、若林らは1軍でプレー。「1番しんどかった時、自分の大好きな野球が全力でできないというのが一番、きつかった。同級生が頑張っているのを毎日見ていてオレも絶対活躍してやろうという闘争心になりました。もちろんすごく応援してるというのもあるんですけど、そういうのが刺激になった。きつかったですけど、なんとかできています」。同期の活躍をやすりにして自分に磨きをかけてきた。

 オープン戦は8試合に出場し17打数6安打で打率3割5分3厘、3打点。「三振を怖がったり、変に狙い球を絞っていくと余計に手が出なくなる。三振してもOKくらいの気持ちでどんどん振っていこうっていう感じですね。それが1番はいい結果につながっていると思います」と分析。支配下復帰はもちろん、佐藤龍、元山、渡部らと争う三塁の定位置奪取も視界に入れる。「他の選手の活躍はうれしいけど、一番は自分がグラウンドに立ってファンの大歓声を浴びて、そこで安打や本塁打を打てたりするのが、野球をやっていて一番楽しい。自分が活躍できたら一番、野球は楽しいなと思います」。2ケタの背番号でスポットライトを浴びる日はきっと来るはずだ。

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