【西武】ヤクルトから移籍の元山飛優が2安打で定位置奪取へ猛アピール「アピールにアピールを重ねたい」

スポーツ報知

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2024.3.12(火) 18:34

5回無死、三塁へ内野安打を放つ元山飛優 (カメラ・上村 尚平)

◆オープン戦 西武2―1中日(12日・ベルーナドーム)

 ヤクルトから移籍した元山飛優内野手が6番・三塁で先発し、2打数2安打。三塁の定位置奪取へアピールした。

 行くしかない。5回無死。三塁内野安打で出塁した元山は次打者外崎の時、小笠原の暴投で二塁へ。捕手の木下拓がもたつく間に、ヘッドスライディングで三塁を陥れた。うまく回り込んでベースの右側を右手でタッチ。きわどい判定に立浪監督がリクエストしたが、判定はセーフで変わらず。「何でもやってみろって言われてたんで、積極的にいきました」と笑顔で振り返った。

 積極的な姿勢は打撃面にも表れている。2回、カウント0―1から小笠原のスライダーを右翼線へゴロで運ぶと、5回には三塁内野安打。5回で退いたが、オープン戦5試合で11打数5安打、打率4割5分5厘。嶋打撃コーチ、昨季限りで退団した呉念庭のアドバイスを受け、後方になっていたミートポイントを前の方にしたことが奏功しているという。「ビックリするぐらいできすぎなところもある。継続しようとかって言ったらちょっとビッグマウスになっちゃうので、もっとアピールできるように頑張ります」と謙虚さものぞかせた。

 新人だった21年は97試合に出場して遊撃の定位置をつかんでいたが、一昨年は13試合、昨年は22試合出場にとどまった。「今年あかんかったら終わりやろうな…」と考え、セカンドキャリアについて佐久長聖、東北福祉大時代の先輩に相談。「サラリーマンできるんかなとか思ったり…。何を決めたってわけじゃないですけど、いろいろ話だけは聞きました」。昨年12月、宮川との交換トレードで移籍。「失うものはないというぐらいの気持ちです。こうやってライオンズでチャンスもらえて、野球を楽しくできている」とプレーできる喜びを肌で感じている。

 本職は遊撃手。そこには名手・源田が座っているとあって三塁で佐藤龍、渡部らと定位置を争う。「打っても龍世さんもベッケン(渡部)も打つので気が抜けないというか。アピールにアピールを重ねてっていう気持ちです」。試合後は隣接するスピセンへ向かってトレーニング。新天地でのレギュラー奪取へ、浮かれるところは少しもない。

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