【ソフトバンク】石川柊太&板東湧梧、開幕ローテに前進 小久保裕紀監督「能力高い」、「気持ち伝わる」

スポーツ報知

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2024.3.12(火) 17:51

力投する石川柊太(カメラ・相川 和寛)

◆オープン戦 ソフトバンク3―2巨人(12日・鹿児島)

 ソフトバンクがウォーカーのオープン戦1号となる代打逆転場外2ランで巨人を下し、オープン戦首位をキープした。

 ウォーカーも良かったが、投手陣も輝いた。「6分の3」を競う開幕ローテ・サバイバルで、2投手が“イス”確保に向けて前進した。

 まずは先発の石川柊太投手だ。初回を3者凡退で仕留めると、3回まで2安打無失点。4回こそ萩尾に逆転2ランを献上したが、直球中心の組み立てで、パワーカーブも効果的に使った。宮崎キャンプは右肘の張りの影響で、肘に負担のかかるパワーカーブを封印していた。

 だが問題なく投げられた上で、今年の1軍での初登板を4回4安打2失点で終えた。「最終的に開幕で1軍にいるかいないかは(首脳陣に)決めていただくこと。自分はただ課題をつぶしていく中で、より良くよくしていくことが仕事なので、そこに集中していく」と、まずはホッとした様子だった。

 2番手の板東湧梧は5回からの4イニングを無安打無失点。6回1死でオドーアを迎えた際には、カーブと直球でカウントを稼ぎ、フォークで空振り三振に封じる完璧な投球を演じた。「カーブの後、高めの真っすぐで釣れた(ファウルを打たせた)ので、狙い通りやったと思います」と、したり顔を見せた。

 最初の2イニングはビハインド、後半の2イニングは逆転してもらっての投球。「(逆転直後に)四球を出しちゃって、そこはホントに気持ちの持ちようも本番さながらというか。まだまだ意識しちゃってるなっていう部分もあった。そういったところも含めて詰めていけるところはあるなっていう感じです」と反省しながらも、次打者の萩尾を遊ゴロ併殺打に仕留めたから文句のないところだ。

 期待の2投手が合格点以上の内容を見せた。小久保裕紀監督は、石川について「結局やっぱり能力は高いなという印象ですね」と満足げ。板東についても「あまり出力が出ていなかった感じなんですけど、限られた(開幕ローテの)枠なので、その辺が(気持ちとして)しっかり伝わってきますね」とうなずいた。

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