◆オープン戦　ロッテ５―３ソフトバンク（８日・ＺＯＺＯマリン）

　あの愛くるしい人気キャラのような無敵ぶりだ。初回２死一塁。ソフトバンク・山川のバットがまたしても火を噴いた。左腕・小島の甘い直球を強振。「（スタンドに）いったな、と。いい打ち方ができたなと思います」。左中間席の中段まで運ぶ２号２ラン。オープン戦は４戦連続安打で打率４割４分４厘、対外試合では８戦４発の量産態勢だ。新天地のどすこいポーズも見慣れた光景になった。

　大ヒット漫画・ドラゴンボールの愛読者の一人。作者の鳥山明さんが亡くなっていたことを知ると「えっ、マジですか…」と絶句した。今は就寝前に３０分ほど電子書籍で漫画を読み、リラックスしてから寝るのがルーチン。ドラゴンボールも「大人になってから」全４２巻を購入したという。好きなキャラクターには「難しいですね」と考え込み、「魔人ブウ。似ているから」とリップサービスして周囲を和ませた。

　小久保監督は開幕４番起用を明言した上で、「本人は去年の本塁打王の近藤（２６本塁打）を『前半でクリアします』ぐらい言っているので、そのぐらいのペースで打つでしょ」とニヤリ。主砲は「調子は周りの方が判断する方がいいと思うので」と冷静だった。チームの対外試合の連勝は８でストップしたが、“魔人ヤマカワ”の勢いは止まりそうにない。（小松　真也）

　◆魔人ブウ　漫画・ドラゴンボールのキャラクター。魔導師ビビディが生み出した魔人で主人公・孫悟空らの敵。戦闘力が極めて高く、相手を吸収してパワーアップし、無限の再生能力を誇る。サイズ感は人間に近い。肌がピンク色で頭部に触覚を持ち、ぽっちゃり体形。愛くるしい見た目や最終的に仲間になることなどから人気がある。

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