【楽天】ドラフト1位・古謝樹が3回を投げ2安打無失点 オープン戦3試合目で初の0封

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2024.3.4(月) 05:41

4回から登板し、3イニング無失点の古謝樹投手

◆オープン戦 広島3―2楽天(3日・倉敷)

楽天のドラフト1位・古謝樹投手(22)=桐蔭横浜大=が3日、広島とのオープン戦(倉敷)に2番手で登板。3回を投げ2安打無失点に抑えた。オープン戦では過去2戦とも失点を喫していたが、初めて無失点で切り抜けた。先発し3回完全投球を見せた岸孝之投手(39)からバトンを受け継ぎ、好投につなげた。

冷静だった。古謝は見えていた。6回2死一塁。一塁へ鋭いけん制を入れ、挟殺プレーの末に走者を刺した。3回無失点でベンチへ戻ると、わずかに頬が緩んだ。「勝手に体が動いてくれたというか、声がけとかもいただいた。どこかで心の余裕が生まれたのかなと思います」とうなずいた。

 プロ初登板となった日本ハム戦とのオープン戦(2月18日)では先発も、2回2安打2失点。入場曲として使用した韓国の人気女性グループ・TWICEの「FANCY」が「マウンド上がった時は頭が真っ白で聞こえなかった。多分記憶にない」。想像以上に緊張していたというが、頭より先に体が動くようになってきた。

 先輩から学んだ。今季開幕投手に決定した早川からカットボールの握り方などを教わると、早速試した。0―0で迎えた4回1死一、二塁のピンチ。シャイナーに“新球”を投じ、投ゴロ併殺打に仕留めた。「大学からカットボールを投げていたんですけど、こんなに早く試合で(新しい握りのカットを)使えるとは思っていなかった。いい経験になった」と充実感をにじませた。

 今季3試合目で初の0封。今江監督は「お客さんが入った中で、しっかりフィールディングもけん制もできているんだな、と確認ができたのは良かった」とたたえた。新人左腕は「今は結果というというよりかは自分の投球の中で課題を見つけられるようにしてる。(無失点は)あまり気にしていないですね」と気を引き締めた。期待のルーキーは、まだまだ進化を続ける。(太田 和樹)

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