【ソフトバンク】客席からのブーイングなし!山川穂高が古巣相手に特大弾

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2024.2.29(木) 05:00

1回2死一塁、山川穂高が武内夏暉(右)から左翼へ逆転の2ラン本塁打を放つ(カメラ・豊田 秀一)

 西武からソフトバンクにFA移籍した山川穂高内野手(32)が28日、古巣・西武戦(アイビー)の初打席で特大弾を放った。「4番・DH」で先発出場し、迎えた1点ビハインドの初回2死一塁。ドラ1左腕・武内の2球目、浮いたチェンジアップを強振だ。「本当にたまたま。良い打ち方はできたので、いったかな、と」。大きな放物線を描いた打球は左中間への逆転2ラン。タカ党から「どすこい」コールが起こる中、ベンチ前で代名詞のポーズを決めた。

 注目を集めた一戦だった。西武在籍10年目の昨季は5月の不祥事発覚で無期限の公式戦出場停止処分も科され、オフに国内FA権を行使して移籍。試合前にはかつての同僚があいさつに訪れ、談笑する姿があった。松井監督からも「元気そうだね」と声をかけられ、感謝した。

 「久々に会えてうれしかった。昔と変わらず接してくれる後輩もいっぱいいた。ただ、試合の時はそんなに意識していなかった」。客席からのブーイングはなし。新天地の1か月間のキャンプでは多くの声援を浴びた。「アイドルではないので。野球をやるのが仕事。一生懸命やって、ホームランを打とうという気持ちで(ソフトバンクに)来た。いっぱい応援してくれるのはすごくありがたい」と冷静に受け止めた。

 「軽く構えた」という脱力打法で結果を残し、今春は実戦4試合で打率5割4分5厘(11打数6安打)、2本塁打と好調。「自分のできることを丁寧にやっていきたい」。ホークスの山川としてまた一歩、着実に歩を進めた。(小松 真也)

 小久保監督「西武戦で意識したでしょうが、1打席目で本塁打はさすが。集中力で打てるものじゃない。技術でしょう」

 ◆山川の移籍までの経緯 文春オンラインが昨年5月11日、山川から22年11月に都内のホテルで性的暴行を受けたとして、知人女性が被害届を出していると報道。西武球団は翌12日、山川の出場選手登録を抹消した。5月23日に強制性交容疑で書類送検され、8月29日に不起訴に。球団は9月4日、無期限の公式試合出場停止処分を科した。山川は10月に国内FA権を取得し、11月14日に権利行使を表明。4年総額16億円超の大型契約でソフトバンクと合意し、12月19日に入団会見に臨んだ。

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