◆練習試合　ソフトバンク６―１韓国斗山（２５日・アイビー）

　鷹の“タケコバー”が左の中継ぎに名乗りを上げた。ソフトバンクの長谷川威展（たけひろ）投手（２４）が２５日、日本ハムから現役ドラフトで移籍後初の対外試合登板。韓国斗山戦の８回に３者連続三振の快投を演じた。左打者の外角に逃げるスライダーに相手はお手上げ。「ああいう空振りや見逃し方をされると、精神的に余裕が持てるのかな」と胸を張った。

　小さなテイクバックから、出どころの見づらい球で翻弄（ほんろう）する。変則投球ぶりが元ＤｅＮＡのエスコバーのようだと、ニックネームは誰が呼んだか「タケコバー」。同タイプの左腕として嘉弥真がいたが、昨季限りで戦力外となりヤクルトに移籍した。「左打者を抑えるのが大事な仕事。嘉弥真さんの穴を少しでも埋められれば」とタケコバー。小久保監督も「今日、一番光っていた」と絶賛するプロ３年生が、昨季の阪神・大竹（元ソフトバンク）のように、現役ドラフトの成功例となる。（田中　昌宏）

　◆長谷川　威展（はせがわ・たけひろ）１９９９年８月９日、さいたま市生まれ。２４歳。桜木中時代は和光シニアでプレー。花咲徳栄高では３年時に夏の甲子園で優勝したが、メンバー入りできず。金沢学院大で１年春からリーグ戦登板。２年秋に明治神宮大会出場。冬には大学日本代表候補合宿に参加。２１年ドラフト６位で日本ハム入り。昨年の現役ドラフトでソフトバンク移籍。１７８センチ、８５キロ。左投左打。推定年俸７７０万円。

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