【オリックス】エスピノーザ、来日初実戦で3者連続奪三振 昼食は「必ずラーメンを食べる」25歳右腕

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2024.2.25(日) 05:00

DeNA2軍との練習試合で、6回1イニングを3三振で仕留めたアンダーソン・エスピノーザ(カメラ・朝田 秀司)

◆練習試合 オリックス9―0DeNA2軍(24日・SOKKEN)

 オリックスの新外国人、アンダーソン・エスピノーザ投手(25)=パドレス傘下3A=が24日、来日初実戦となったDeNA2軍との練習試合で3者連続Kデビューを飾った。6回に登板して1イニングを12球で終え、バットに当たったのもファウル1球だけ。「日本で初めての試合でうまくいったよ。全部狙ったところに投げられた」。中嶋監督の“秘密兵器”が早速、片りんをのぞかせた。

 先頭の高見沢をツーシームで3球三振に仕留め、勢いに乗った。梶原には懐をえぐるスライダーを駆使して、この日最速の151キロ直球で見逃し三振。森も落差のあるカーブで追い込み、最後は内角150キロ直球で微動だにさせなかった。「コーナーを突けた」とプレートの三塁側を踏み、極端なインステップで鋭角なボールを投げ込む持ち味も発揮。女房役の森は「完ぺきに近い。三振が取れるし、打ち取る投球もできる。器用だと思った」とうなった。

 元トッププロスペクトで、指揮官が以前にパドレスにコーチ留学していた際に能力にほれ、獲得に至った逸材。日本食を愛し、球場での昼食は「必ずラーメンを食べる」。箸も「日本人みたいに上手に扱えるよ」と豪語する。21日は助っ人勢の食事会に参加して、先輩のゴンザレスに焼き肉をごちそうになった。新しい環境に早くも溶け込んでいる。

 入団会見ではドジャースに移籍した山本に次ぐノーヒットノーランを目標に掲げた25歳。好発進に「オ~イエス! 監督が僕を先発に置いてくれることを望んでいるよ」と白い歯をこぼした。若き新助っ人投が課題の先発陣の救世主に名乗りを上げた。(小松 真也)

 〇…マチャド(ナショナルズ)とカスティーヨ(ロッテ)も今季初登板で無失点デビューを果たした。マチャドは4回から登板し、最速153キロを計測した直球を武器に打者3人で料理。「どんどんストライクを取るのが自分のスタイル」と胸を張った。バトンを受けたカスティーヨも1イニングを無安打で2奪三振の好投。「状態は良かった」と手応えをにじませた。

 ◆アンダーソン・エスピノーザ(Anderson Espinoza)1998年3月9日、ベネズエラ生まれ。25歳。14年にレッドソックス入り。パドレス時代の17、19年に右肘トミージョン手術。21年にカブスにトレード移籍し、翌22年にメジャーデビュー。同年オフにパドレス復帰。メジャー通算7試合で0勝2敗、防御率5・40。マイナー通算109試合で17勝34敗1セーブ、防御率5・02。183センチ、86キロ。右投右打。

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