【オリックス】「ニュー輝星」1回ピシャリ 打者3人を8球で料理 前日にブルペン全力投球で準備

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2024.2.22(木) 05:00

7回から登板した吉田輝星。3人で抑え笑顔を見せた(カメラ・朝田 秀司)

 オリックス・吉田輝星投手(23)が「ニュー輝星」への第一歩を刻んだ。キャンプ第5クール最終日だった21日、楽天2軍との練習試合で1回無失点。「試合の中で力を入れても、狙っている場所に強い球がいき始めた」と打者3人を8球で片付け、2つの三ゴロと高め直球で見逃し三振を奪った。

 新たな試みが結果につながった。対外試合初登板だった17日は社会人・日本新薬を相手に2回を2失点。2イニング目に2ランを被弾した。「その日の全力で投げたときに、フォームが崩れる感じがあった」と気づくと、今回は前日ブルペンで全力投球を行った。「キャンプ中では一番強く投げられた」と効果は早速あったようで、最速も2キロ増の146キロを計測した。

 昨季は3試合の登板にとどまり、11月に日本ハムからトレードで加入した。「キャンプに入って概念を変えた。どうやって全力で投げるのか」と中嶋監督や中垣巡回ヘッドコーチに師事。投球を見守った指揮官は「腕を振れる状態になってきて、だんだん状態が上がってくるということじゃないですか」と評価した。

 次回は25日の台湾・楽天モンキーズ戦(SOKKEN)に向かう予定。先発もリリーフもこなせる甲子園のスターが、新天地で着実に前進している。(長田 亨)

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