◆練習試合　日本ハム１８―３韓国サムスン（１７日・名護）

　日本ハムの新外国人、パトリック・マーフィー投手（２８）が１７日、対外試合初登板で２回４奪三振０封の完全投球を披露した。韓国サムスン戦（名護）に先発。最速１５４キロの直球とブレーキの利いたパワーカーブを軸に相手打線を牛耳った。

　圧巻の奪三振ショーから始まった。初回を３者連続三振で滑り出すと、２回はわずか９球で３者凡退。特に際立ったのが２三振を奪った「一番自信のある」パワーカーブ。新庄監督も思わず「二段階ブレーキ」とうなった“宝刀”を武器に快投し「力強い投球ができた。とても満足している」と白い歯をこぼした。

　愛称は「マーフ」。明るい性格で語学習得への熱も高く「シーズン終盤には完璧に日本語で会話ができて、通訳がいらなくなるのが理想」と右腕。「マーフィー」といえばコメディー俳優のエディ・マーフィーが有名だが「いつかは『マーフィーといえば自分』と言ってもらえるように頑張りたい」と大きく胸を張った。

　来日１年目の目標は「１５勝」。うなりを上げた直球は平均１５１・４キロを計測したが「今は８０％。まだまだこんなものではないと、これから皆さんにお見せしたい」。２年連続最下位のチームに、頼もしい助っ人が加わった。（堀内　啓太）

　　〇…新加入のスティーブンソンが来日初打点を含む２安打２盗塁１打点と躍動した。５番・左翼で先発。初回１死満塁から実戦２戦連続安打となる先制の右前適時打を放つと、３回１死では鮮やかに中前打。続く加藤豪の打席では俊足を生かして二、三盗と先の塁を陥れ「アピールしないといけない立場。結果に満足している」と笑顔。新庄監督も「いい走りしてたよ。よかった」と高評価した。

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