【日本ハム】伊藤大海が進化をアピール…課題のクイック改善し開幕へ順調
スポーツ報知
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2024.2.17(土) 08:55
開幕投手に内定している日本ハム・伊藤大海投手(26)が16日、昨季からの進化を示した。沖縄・名護で3度目となるブルぺンに入り、今キャンプ最多の68球。課題だったクイックモーションを大幅に改善し、建山投手コーチをうならせた。「企業秘密」と詳細は伏せたが、後輩の北山からコンディショニング法を学ぶなどあふれる向上心もにじませ、順調な仕上がりを示した。
新たな姿だった。脳内で走者をイメージした伊藤は、無駄のないクイックモーションから力強くミットを鳴らした。「クイックは去年からずっと課題だった。現段階で速く強く動くっていうのはオフにやってきたことがそのまま出ている。速さだけなら許容範囲」と現在地にうなずいた。
昨季までは盗塁を企画されることが多かった。理由は自身の大きなモーション。NPBの投手はクイックタイム(投球動作開始から捕手に球が到達するまで)が1・2秒で合格ラインと言われる中「去年、ほぼクイックしてないぐらい。本当に1・5(秒)とかだった。試合終わりに(捕手の伏見)寅威さんから『もうちょっと(クイック)やってほしいな』って」。オフは課題克服に時間を費やしてきた。
ブルペンで見つめた建山コーチは「もう0・2(秒)ぐらい変わってる。走者からするととんでもない縮まり方。しっかりやってきてくれた」と若きエースの成長に目を細めた。また、投球時にはしきりに球を交換する姿も。「公式戦だとほぼ毎球、新品のような感じ。球にも癖がある。投げていくと(手に)なじんで感覚がすごく良くなっちゃうので」。常に実戦を想定した練習を繰り返すことで、一つずつ不安を消している。
15日には2歳下で研究熱心な北山に自ら教えを請い、体の整え方を伝授された。この日は投球前に実践し「企業秘密ですけど。北山教授の講義を受けて、今日はそれもよかった」と右腕。初めて大役を務める3月29日の開幕・ロッテ戦(ZOZO)へ、着実に“死角”は減ってきた。
(堀内 啓太)
〇…現役ドラフトでソフトバンクから新加入した水谷が“サチヤ撃ち”でアピールした。ライブBP(実戦形式の打撃練習)で山崎福と対決し、1打席目に直球を力強く左中間へ運んだ。15日に1軍へ初昇格し、3打席の中で結果を残した22歳は「2年目に2軍で対戦させていただいた時は手も足も出ない、勝負にならない状況だった。少しだけ勝負できたので、成長を実感できた」と、笑顔を見せた。
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