【日本ハム】上原健太が開幕ローテ入り猛アピール…DeNAとの練習試合で3回パーフェクト「今日は100点」

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2024.2.16(金) 05:40

3回を無安打、無失点の好投を見せた上原 (カメラ・越川 亘)

◆練習試合 日本ハム4―2DeNA(15日・宜野湾)

 日本ハム・上原健太投手(29)が15日、地元・沖縄で“満点投球”を披露した。DeNA戦(宜野湾)で対外試合初先発し、3回30球で無四球無安打0封。同僚の山崎福、加藤貴の両左腕から吸収した脱力投法で好投し、開幕ローテーション入りに向けて新庄監督に猛アピールした。

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 テーマを遂行し続けた。最後の打者を2球で右飛に封じた上原は、小さくうなずいてマウンドを後にした。3回を打者9人、30球で無安打無四球無失点。7日の紅白戦で「0点」と辛口評価した自身の投球を「今日は四球を出さなかったので100点」と採点した。

 ストライク勝負を徹底した。昨季の課題は制球力。直球の最速こそ142キロながら、走者なしでもクイックを使うなどタイミングを外して翻弄(ほんろう)した。3回の投球練習後にはベンチを飛び出した新庄監督から「初球ストライクね」と指示が。「ビビりました。マジでプレッシャーかかりました」と苦笑いしながらも、先頭で指示を実行。終わってみれば9人中6人でファーストストライクを奪い、投手陣全体で取り組む「ファーストストライク率60%」を超える66%を記録。注目のドラ1ルーキー・度会にも仕事をさせなかった。

 先輩左腕を見本に“コツ”をつかんだ。チームには加藤貴、山崎福と制球力を生命線にする投手がおり「2人とも力感のない投げ方でストライクゾーンに投げて打ち取る。一生懸命腕を振って、強い球を投げようとして打たれるのが僕。2人の投球からイメージをつくった」。今キャンプでは脱力投法の習得に励み「今日はそれがかなり出たかな」と対外試合初登板で結果につなげた。

 地元・沖縄での小気味良い投球に、新庄監督も「よかったね!」と拍手を送った。「ストライクを取れる投手がイニングを稼げる。一つの収穫として覚えておきたい」と背番号20。し烈な開幕ローテ争いを一歩抜け出す30球だった。

(堀内 啓太)

 ◆日本ハムの先発ローテ争い 新庄監督は既に開幕投手の伊藤、昨季7勝の加藤貴、オリックスからFA加入した山崎福、3年ぶりに復帰したバーヘイゲンの名を挙げている。今季は5月まで6連戦がなく、最長は5連戦。残り1枠の開幕ローテを上原、北山、金村、根本、マーフィーらで争う。

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