【ソフトバンク】ウォーカー、巨人から移籍初球を適時打のち“モグラ殺し”…それでも「全然問題ない」

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2024.2.12(月) 18:01

シート打撃で左前適時打を放つアダム・ウォーカー (カメラ・馬場 秀則)

 巨人からソフトバンクにトレードで加入したアダム・ウォーカー外野手が12日、“移籍初球”を適時打にした。宮崎キャンプでA組(1軍)初のシート打撃が行われ、助っ人砲も参加。1死一、三塁想定の最初の打席で木村光の初球、外角直球を左前に運んだ。「久しぶりの実戦。どんな時のどんな安打でもうれしいものだけど、初戦の1球目というのが特にうれしいね」。三塁走者が生還するのを見届け、一塁上で笑みを浮かべた。

 鷹のユニホームを着て初の実戦形式で初打席初球初安打初適時打初打点の初尽くし。牧原大がシャレで“記念球”を確保しようとした。ウォーカーは「ジョークだろうね。記念球は本番に取っておくよ」。2打席目は空振り三振、3打席目は遊飛に終わったが「今のところは順調さ。これからもっといろんな投手の球を見て、どんどん打席を積み重ねて、シーズンに入る準備ができたらいいね」と手応え十分だ。

 ただ巨人時代から懸念材料の左翼守備では、鷹党をざわつかせるシーンが2つあった。1つ目は飛球をキャッチした後に遊撃への送球が、数メートル先に叩きつけるような、いわゆる“モグラ殺し”のゴロに。2つ目は1死一、三塁想定で山川の浅い飛球を捕球したまでは良かったが、これは逆に遊撃への送球が山なりで、三塁走者の生還を許した。「打撃と同じように仕上げていくことを心がけるよ」と改善を誓っていた。

 ただし小久保裕紀監督はウォーカーの守備について「全然問題ない。全然問題ない」と同じ言葉を繰り返して首を振った。その理由について「基本、守らせるつもりないから」とキッパリ。「(同じ悪送球でも)高投じゃなく、低く投げる方が全然問題ない。『意欲を持ってやる』と言うんだからやったらええだけで、何の問題もないです」と基本的にはDHでの起用になる見通しで、オプションとして左翼守備の可能性も検討するというスタンスのようだ。

 井出竜也外野守備走塁兼作戦コーチも“原則DH”の考えだ。「守備で(シーズン)通して使うってことはない。何かあったときのために守らせたいというところ。(他の野手が)足が悪くてDHがいいんじゃないかという時にだとかね」と説明。あくまでウォーカーの守備はオプション。それよりも、自慢のバットを磨いてもらうことが最優先になる。

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