【オリックス】宮崎でオリフィーバー!キャンプに過去最多2万9196人 この日の12球団最多動員…その魅力に迫る

スポーツ報知

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2024.2.12(月) 05:00

オリックスキャンプに訪れたファンたち(カメラ・義村 治子)

 オリックスは11日、キャンプ地の宮崎・清武総合運動公園に2万9196人が来場したと発表した。15年に宮崎に移転してから過去最多で、同日の12球団の来場者数では最も多かった。16年2月14日に練習試合・広島戦が開催された際の2万8000人を超えた。低迷期を乗り越え、リーグ3連覇のチーム状況とファンサービスが生んだフィーバーぶりを小松真也記者が「見た」。

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 長らく宮崎のキャンプ地でオリックスを取材してきたが、初めての光景だった。辺りを埋め尽くす人、人、人。移転10周年を迎え、過去最多の2万9196人が訪れた。個人的にも、お気に入りの地鶏料理を扱う出店が昼過ぎに大半のメニューが完売する状況にフィーバーぶりを実感。大将は「いつもの倍以上、売れています」とうれしい悲鳴を上げた。

 それもそのはず。午前9時に施設内の580台の駐車場が満車に。近隣2か所の臨時駐車場(計350台)も埋まったという。警備員は例年より5人増の22人を配置し、宮崎駅からキャンプ地まで運行するシャトルバスの増車もしているが、球場周辺に大渋滞が発生。想定外の事態に、宮崎市観光協会は臨時駐車場の増設に向けた協議を開始した。

 低迷期には観衆2000人(21年はコロナ禍で無観客)という日も少なくなかった。それが、リーグ3連覇で一変。“新記録”は、この日の12球団の来場者数で巨人すら上回り、最も多かった。15年からオリックスを担当する宮崎市観光協会観光誘致課の矢野翔太氏(36)は「こんな日が来るとは想像できませんでした」と感激した。

 強さに加えて、ファンサービスも集客の大きな要因だ。例を挙げると、土日祝は特設ステージで球界初の男女混成ユニット「BsGravity」がパフォーマンス。ブルペンも100人弱ずつを10分間の入れ替え制にして、たくさんの観客が見られる工夫をこらす。投球練習を行った昨季新人王の山下は「(ブレイク前の)去年は誰からも見られずにできたんですが(笑い)。注目していただけるのはありがいたい」とほほ笑んだ。

 何より「選手とファンの距離感」がいい。前日10日は多数の主力が即席のサイン会を実施。平野佳らベテランを筆頭に、山岡は約1時間もペンを走らせていた。湊球団社長も「いい意味でファンの方と選手の関係性が昔から変わっていない。選手もファンを大切にしてくれている」と目を細める。吉田(レッドソックス)、山本(ドジャース)と2年連続で看板選手が去っても関係ない。愛され続ける理由がある。(小松 真也)

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