【楽天】ドラ6・中島大輔は足を武器に走攻守のタイトル狙う…若鷲チェック(4)

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2024.2.11(日) 08:40

10日から1軍に合流した楽天・中島(カメラ・太田 和樹)

 第4回はドラフト6位の中島大輔外野手(22)=青学大=。10日に1軍キャンプに合流しシートノックや走塁練習で汗を流したルーキーは、50メートル5秒96、小学5年時に陸上全国大会7位入賞の「足」を武器に走・攻・守のタイトル奪取を誓った。

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 青天の霹靂(へきれき)だった。中島は8日の練習後、10日からの1軍合流を伝えられ「驚いたと同時にうれしかったですけど、話が終わった頃には顔がかたまっていたというか、不安な気持ちが正直大きかった」。8日に右距骨骨挫傷と診断された小郷が2軍キャンプに合流する事に伴い1軍キャンプに“昇格”。「2軍とはまた違った感じ。ピリッじゃないですけど、気の引き締まった練習だなと改めて思いました」

 きょう出場へ 今江敏晃監督(40)は11日の練習試合・日本ハム戦(名護)で「途中から出ることになると思う」と中島の起用を示唆するなど期待をよせる。中島は「足が武器。サインが出たら積極的に盗塁を狙いたい」と意欲を見せた。

 小学5年時には陸上競技の全国大会100メートルに出場し、13秒4で7位に入賞。50メートルの最速は5秒96。新人選手が行った10メートルのスプリント計測では1位を獲得するなど足に絶対の自信を持つ。そして盗塁王だけでなく、首位打者、ゴールデン・グラブ賞のタイトル獲得を目標に掲げた。

 「足は走・攻・守どの面でもいかせるポイントだと思ってる。特に足を使ったプレーに重きを置いていきたいなと思ってます」

 青学大では4年時に主将を務め、全日本大学選手権で日本一に輝いた。さらに侍ジャパン大学代表に選出され、日米大学選手権で米国を下し2大会連続20度目の優勝を決めるなど、世界の舞台も経験した。「大学の時、ジャパンに選ばれてアメリカに行った時に、『なんかすごい(米国でも)やってみたいな』って。誰でもできるわけじゃないですけど、できることなら行ってみたいって思う機会だった。それ以降興味がすごい湧いてきました」と海を渡った活躍も夢見ている。

 1年目の目標は開幕1軍スタートだ。「開幕1軍っていう目標を持ち続けてるし、1軍に定着したいって思いがある。あと一番はけがなく1年間プレーすることが目標です」。いきなり巡ってきた1軍の舞台。中島が開幕1軍“ダッシュ”を狙う。(太田 和樹)

 ◆中島 大輔(なかしま・だいすけ)2001年6月4日、和歌山県生まれ。22歳。和歌山御坊ボーイズから龍谷大平安高を経て青学大。趣味は映画観賞で「『ミッション:インポッシブル』シリーズと『猿の惑星』シリーズが好き」。似ている有名人は俳優の北村匠海。180センチ、78キロ。右投左打。

 楽天の藤井聖投手(27)が、今季初の対外試合となる11日の練習試合・日本ハム戦(名護)で“開幕投手”を務める事が10日、発表された。

 今江監督は日本ハム戦の先発投手について聞かれると「藤井ですね」と発表。「彼は今シーズン先発ローテーションの一角に入るか入らないか、ローテーションを狙っていくピッチャーだと思う。取り組んできたものを存分に発揮してもらえれば」と期待を寄せた。4年目の藤井は昨季10試合に登板し3勝0敗、防御率は2.29だった。

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