【楽天】マー君超え目指すドラ2右腕・坂井陽翔の趣味は格闘技観戦…若鷲チェック(3)

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2024.2.10(土) 09:11

プロでの意気込みを語った坂井は笑顔で写真撮影に応じた(カメラ・太田 和樹)

 第3回はドラフト2位の坂井陽翔投手(18)=滝川二=。最速149キロの直球とカットボールが武器の右腕は「田中(将大)選手を超えられるような選手になりたい」と同郷の先輩超えを誓った。

 あどけなさが残る坂井が日米通算200勝の期待がかかる地元の先輩、田中将超えを誓った。「まだまだ実力は全然なんですけど、田中選手を超えられるような選手になりたいと思っています」

 最速149キロの真っすぐとキレのあるカットボールが武器の右腕は、滝川第二高1年時の夏の大会終了後に外野手から投手に転向した。「自分の中で、野球の主人公はピッチャーだと思っている。自分も主人公になりたいという思いが強くてピッチャーになった」

 投手転向後は下半身の使い方を試行錯誤。右膝が地面に付かないようにするなど投球フォームを見直したほか、体重も「72、3キロから夏終わりで81キロ」と約10キロも増やすなど地道な鍛錬を積んだ。球速は約20キロアップ。努力が実を結び、高校1年秋から高校野球を引退するまで、大黒柱としてチームを引っ張った。

 プロでもエースを目指す。「プロ野球のエースナンバーは18番。その番号がつけられたらいいなと思っていますし、18番じゃなくても試合を任されている人がエースだと思う。『坂井が投げたら大丈夫や』って思ってもらえるような選手になりたいと思っています」と意気込んだ。

 趣味の一つが格闘技観戦だ。年末は格闘技の大会であるRIZINを観戦し、格闘家の堀口恭司を応援した。堀口はアメリカを拠点に活躍し、総合格闘技の世界最高峰の団体、UFCやベラトールでも活躍している存在だ。

 そんな堀口に憧れる坂井は「楽天を代表するピッチャーになりたいと思いますし、WBCにも出て18番を背負ってみたい。自分の最終的な目標はメジャーリーガー。メジャーで活躍できるような選手を目指したい」と腕をぶした。夢は大きく、堀口のようにいつかは世界へ―。目の前の打者をねじ伏せ、KOする。

(太田 和樹)

 ◆坂井 陽翔(さかい・はると)2005年4月5日、兵庫県生まれ。18歳。HIOKAパワーズで野球を始め、播磨ボーイズから滝川第二高校。欲しいものは車で「マットなブラックのゲレンデ(ベンツ)」。186センチ、88キロ。右投右打。

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