ロッテ・村田修一コーチ「お世話になった」巨人・阿部監督に対抗心メラメラ?「張り合いがある」

スポーツ報知

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2024.2.10(土) 06:00

選手とコミュニケーションを図る村田打撃コーチ

 ロッテで2年目を迎えた村田修一打撃コーチ(43)が9日、スポーツ報知の取材に応じ、新生・阿部巨人との対決に闘志を燃やした。阿部慎之助監督(44)を迎えて新体制となった古巣・巨人では、1軍コーチ陣に1980年度生まれの同学年がズラリ。チームの課題である「長打力」を向上させ、6月4日から6日に東京Dで行われる交流戦に臨む。(取材・竹内 夏紀)

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 就任1年目の昨季、村田コーチが感じた打撃の課題は明白だった。

 「みんな選球眼はよくて、出塁するけど、積極性が少ないから長打率が低い。長打は別に本塁打でなくていい。二塁打でいい。(一般的に)ファーストストライクから(振りに)いった方が長打率は高い。何を狙うかを明確にしてほしい」

 「塁打数÷打数」で計算されるチーム長打率は、12球団中8位となる3割5分4厘。2年目の今季は、意識改革をさらに強化する。

 「(意識を)強く、明確にしたい。対戦相手の身になって考えた時に、いつまで待っていても来ないボールは来ない。直球に強い打者に真っすぐでカウントを取るわけがな

い。勉強して欲しい。偶然ではなく、必然的に打てるような打線になって欲しい」

 第2クールも終盤。キャンプでは若手の成長に目を見張る。

 「藤原は結構振れてる感じですね。打球速度も早くなって、ミート率も上がっている。ポテンシャル自体は高い、肩も足もいいし。春先では3割以上を打って、結局下がってしまった。藤原と山口のその辺が抜けて欲しい。春先は調子がいいが、(シーズンを通して)長持ちしない原因は何か必ずある。しっかり自分で考えるのが大事な世界ですから」

 オフには右の長距離砲・山口航輝に、巨人・岡本和真との自主トレを紹介した。

 「僕もコーチでまだ若い方だけど、同じ投手と対戦する現役同士の方が話も理解しやすいし、聞きやすい。トップレベルの右打者の話を聞いても面白いかなと思い、和真にお願いして『いいっすよ』と言ってくれた」

 6年連続30発を超える岡本和のような“覚醒”も期待している。

 「和真は(3割、30本、100打点をクリアした)4年目の18年からドンといった。山口もまだ6年目。パワーはある。考え方、体の使い方で変わる。僕らコーチはあくまで手助け。早く自分で感覚をつかんで欲しい」

 古巣・巨人では阿部新監督が誕生。共に戦った仲間との対決を心待ちにする。

 「(2学年上で)同年代で阿部さんには現役時代からお世話になったし、(1軍コーチの)杉内、実松、矢野も同学年。やりがい、張り合いがある。しかも今年は東京ドームで交流戦ができる。すごく久しぶりに行くので楽しみにしています。元気な姿も見たいし、元気な姿を見せたいし。『ロッテの打撃がよくなったな』と言われるような勢いを見せたいですね」

 昨季は2位ながら首位とは15・5ゲーム差。今季は開幕ダッシュを期す。

 「チームには若い力も、ベテランもいますから。昨年終盤はいい形でいけた。『負けたら4位』の最終戦で勝って2位になり、CSも勢いがあった。みんないい経験を絶対にしているはずだから。点を取るためには長打率を上げ、怖さがあるような、ロッテが変わったと思われるスイングをして欲しい。(開幕で)いいスタートを切れるような調整をして欲しいです」

 ◆村田 修一(むらた・しゅういち)1980年12月28日、福岡県生まれ。43歳。東福岡、日大を経て2002年ドラフト自由獲得枠で横浜(現DeNA)入団。07、08年本塁打王。11年オフに巨人にFA移籍。18年はBC栃木でプレー。19年から22年まで巨人でコーチを歴任。23年からロッテ1軍打撃コーチ。NPB通算1953試合、1865安打、打率2割6分9厘、360本塁打、1123打点。右投右打。

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