第２回はドラフト５位の松田啄磨投手（２１）＝大産大＝。最速１４９キロ、岸のカーブを研究して身につけた、大きく縦に割れるカーブが武器の右腕は「開幕１軍を目指す」と活躍を誓った。

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　大きく腕を振った。松田はキャンプ初日からブルペン入りし、第１クールでは投内連係もこなすなど、沖縄の地で成長の日々を送っている。

　武器は大きく縦に割れるカーブだ。大学１年時、コロナ禍で野球部の全体練習が中止となった。時間を見つけてＹｏｕＴｕｂｅで岸の投球を見ながらカーブの握りを研究した。「（カーブは）高校時代から課題だったけど（コロナ禍で）練習がない時期に自分のものにしようと思って、大学４年の時にやっと自分のものにできたなっていう感じ。（握りは？）人さし指を上げる形なんですけど、そうした時に、一番しっくり来たというか。曲げにいく変化球が得意じゃないんですが、（人さし指を上げる形で）自然と抜ける形がつくれる」と手応えをつかんだ。

　カーブをひっさげ、大産大４年春の阪神大学野球リーグ戦では最優秀投手賞を受賞。「大学時代はやっぱカーブ投げて、あまり打たれることがなかったので、自分の武器であるかなと思います」

　建設業を営む父・浩明さんの影響で趣味が広がった。特に自信があるのはボウリング。実力は折り紙付きで最高スコアは２６８。野球だけにとどまらず、プロ並みのスコアをたたき出したが「右腕を使うスポーツなのでオフシーズンにしか行かなかったんですけど。（プロを）辞めるまではボウリングに行けないですね」。野球でトップを目指すため、封印した。

　ボウリング以外にも「お父さんから借りてバイクも乗ってました。大型の免許持っているんで。釣りもします。（兵庫・西宮市の）大阪ガスの野球部のグラウンドの近くに良いポイントがあるんです。シーバスとか釣ってました」と野球以外の視野の広さが自慢の松田。１年目の目標は「開幕１軍」。１軍のマウンドで、カーブを武器に“ストライク”をねらう。（太田　和樹）

　　◆松田　啄磨（まつだ・たくま）２００２年２月２６日、大阪府生まれ。２１歳。高槻ライオンズで野球を始め、枚方ボーイズ、大冠高校を経て大阪産業大では４年春に最優秀投手賞を受賞。座右の銘は「頭を使え」。１８６センチ、７４キロ。右投右打。

　〇…４月１４日のロッテ戦（楽天モバイル）で、高校野球に焦点を当てたイベント「東北代表イーグルス高校」が開催される。当日は２２年夏の甲子園で優勝した仙台育英の吹奏楽部、チアリーディング部がパフォーマンスを披露するほか、田中将（駒大苫小牧）、早川（木更津総合）、浅村（大阪桐蔭）らが高校時代に着用していたユニホームの展示や、場内ビジョンで高校時代の写真が紹介される。

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