【西武】佐藤龍世の背番号変更で喜んでくれた“兄貴分”は

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2024.2.8(木) 19:52

特守でボールを追う佐藤龍世(カメラ・堺 恒志)

 西武・佐藤龍世内野手が南郷キャンプ第1クールの8日、今キャンプ初の特守に取り組んだ。

 「来いよノッカー!」。ノックバットを振るう阿部内野守備走塁コーチに対し、佐藤龍は挑むように大声を張り続けた。「打つ方もしんどいと思うので、元気を出してコーチの期待に応えられるように」。右へ左へ。ユニホームは真っ黒に。約1時間、300球以上を一人で追いかけた。

 三塁の定位置を狙う今季。目指すのは守備力の向上だ。打ではキャリアハイの91試合出場で打率2割6分3厘、チーム3番目の42四球を選ぶなどしぶとさをみせたが、三塁の守備では78試合で10失策。「シンプルにエラーが多かったので、確実性やスローイングの質だったり、1球1球丁寧にやりました。守備で何の不安もなく、打撃を追い求めていきたい」。守備の不安を取り除いて、さらに打力を上げる狙いもある。

 背番号は58から10に。兄のように慕っている森(オリックス)が付けていた番号を受け継いだ。「引き締まりますね」と表情を引き締めた。背番号の変更が決まるとすぐ森に報告。「なんでやねん』みたいな(笑)めちゃくちゃうれしそうな『なんでやねん』でした」とうれしそうに話した。

 シートノック、投内連係では一塁にも入り「準備しておくにこしたことはないので」とミットを手に不測の事態に備える。狙うのはもちろんホットコーナー「サード一本で勝負したいです」。巡ってきたチャンスを逃すつもりはない。

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