【楽天】ドラ1の153キロ左腕・古謝樹「17番と言えば…と言われるような選手に」…若鷲チェック(1)
スポーツ報知
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2024.2.8(木) 08:03
楽天の沖縄・金武町キャンプは7日、第2クール2日目を迎えた。「スポーツ報知」では、ドラフトで加入した新人7選手(1月末に手術を受けたワォーターズ璃海ジュミル内野手を除く)を随時紹介する。第1回はドラフト1位の古謝樹投手(22)=桐蔭横浜大=。最速153キロ、独特のフォームが特徴の左腕は「楽天の17番は古謝と言われるような選手を目指す」と誓った。
フレッシュに体を動かした。キャンプ初日からブルペンにも入り、第1クール3日目に行った投内連係では今江監督が「非常に器用なけん制やフィールディングをしていた。投手はそういうところで不安を感じる選手もいるが、古謝に関してはむしろレベルが高い」と絶賛。自身も「自分でもうまくいきすぎた」と振り返るなど、順調なスタートを切った。
横浜市生まれ。瀬戸ケ谷小では山友スターズで野球を始め、岩崎中では軟式野球部。湘南学院高では横浜高元部長の小倉清一郎氏から指導を受け、胸側と背中側にネットを置き、強制的に狭い空間で投げる練習を繰り返した。「当時は投球フォームがばらばらだった。直してもらう形でマンツーマンで指導を受けました」。こうして左腕が体で隠れ、打者から球の出どころが見えづらい独特のフォームの原型をつかんだ。
そして桐蔭横浜大に進学し、4年春の神奈川大学リーグでは5勝負けなしでチームのリーグ優勝に貢献。最優秀選手賞と最優秀投手賞のタイトルを獲得し、全日本大学選手権にも出場。侍ジャパン大学代表にも選ばれ、日米大学選手権では2大会連続20度目の優勝を決めた。
「まさか日本代表に選ばれるとは思っていなくて。世代トップの人とアメリカを倒して、奇跡過ぎる経験ができたというか、1か月間を過ごしました」
大学3年の冬のある日、漠然と「プロを目指したい」と思った。背中を押したのはやはり日の丸を背負った経験だった。「いろいろな価値観、刺激をもらって、そこからプロ目指そうと意識が変わったというか。プロ野球しかなかった。そこからプロになるためのトレーニングを続けてきました」。そして運命の時。昨年10月のドラフト会議で楽天から1位指名を受け、漠然とした思いが形になった。
プロとして目標にする選手はいないものの、「自分がもしも40歳までやっていたときに、20代で入ってくる新人に目標とされる人になりたい。楽天の17番は古謝と言われるような選手を目指す」。理想は「140キロ台で打ち取れる投手」。いつか憧れられる日を目指して。古謝樹のプロ野球人生が始まった。(太田 和樹)
◆古謝 樹(こじゃ・たつき)2001年8月18日、横浜市生まれ。22歳。桐蔭横浜大では2年春からリーグ戦に登板し、2年春、3年秋、4年春と3度のリーグVに貢献。昨年7月には大学日本代表として日米大学野球選手権に出場。やってみたい事はソロキャンプ。182センチ、75キロ。左投左打。
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