【オリックス】2年連続開幕投手へキャリアハイへ「球数管理キャンプ」 160キロ右腕は投げ込まない派

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2024.2.5(月) 05:00

トレーニングを終えて、倒れ込む山下舜平大(カメラ・義村 治子)

 オリックス・山下舜平大投手(21)が4日、キャリアハイ実現へ「球数管理キャンプ」を送る考えを打ち明けた。1軍デビューした昨年はプロ初勝利を含む9勝を挙げ、宮城とともに先発の柱として期待される160キロ右腕。長いシーズンを見据え、ブルペンでの調整方法も計算済みだった。

 「最初は20球ぐらいから始めていって、徐々に球数を増やす予定です。多くても80球ぐらいになると思います」。投手によってやり方は多岐に渡るが、山下は投げ込まない派。日頃から相当なトレーニングをこなしていることもあるが、最も大切なのは「段階」だった。

 昨季は高卒3年目であることも考慮され、中10日以上を空けて大きく育てられた。徐々に登板間隔を詰めたが、中7日が最短だった。7回が最長で、球数の最多も105球。終盤には腰痛による離脱もあっただけに「開幕してからも状態を上げていかないと。最終的には130球ぐらいは投げられるようにならないといけない」と、今季は中6日を守り抜く覚悟で、プロ初完投も視野に入れている。

 第1クールの最終日だったこの日は、個別練習の時間に初めてブルペン入りした。「まずまず、いい感じで投げられました」と立ち投げで直球、カーブを計25球。6日からの第2クールで捕手を座らせる計画で、厚沢投手コーチも「ゲームプランを立てていて、逆算してブルペンにも入ってもらいます」とうなずいた。

 絶対的エースだった山本とともに抜けた山崎福(日本ハム)から背番号11を受け継いだ。2年連続の開幕投手や個人タイトルも目指し、NPB最高球速にもあと5キロ。期待に応えるための準備は、驚くほど周到だ。(長田 亨)

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