【ソフトバンク】王貞治会長、昭和を嘆く「打点王の手取り9000円」 令和は「頑張りゃ、いい給料」

スポーツ報知

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2024.2.4(日) 13:23

山川穂高のフリー打撃を見終えた王貞治球団会長

 ソフトバンクの王貞治球団会長が4日、現役時代の“清貧”ぶりを嘆いた。宮崎キャンプは開幕から4日連続の雨。室内でウォーミングアップを行った柳田悠岐外野手、山川穂高内野手らを見つめた世界の本塁打王が、現役時代の思い出で報道陣を笑わせた。

 「俺のやってたころは(連盟からの賞金が)首位打者10万円、ホームラン王5万円、打点王2万円、最優秀選手20万円なんだよ。今は逆だよな。打点王が一番評価が高い。首位打者があの頃はすごかった。(打点王を獲れば)2万円もらって、トロフィーくれるんだけど、トロフィー代で1万円取られるんだ。(残りは)あと1万円。そっから税金1割引かれて、打点王のキャッシュ(手取り)は9000円だよ」

 8年連続を含む13度の打点王に輝き、不滅の大記録であるプロ野球史上最多の通算2170打点をマークしている王会長が言うのだから間違いない。それだけに球団に日本人選手だけで“億万長者”が13人もいる令和は、隔世の感だ。「若い人はチャンスだと思わないと。試合出てナンボだからね。頑張りゃ、いい給料もらえんだから」と若鷹にゲキを飛ばした。

 一方、昭和のプロ野球選手がそこまで高給を取れなかったのは、メディアにも責任があると指摘した。「俺たちのころはあんまり給料上げてくんないんだもん。メディアも『1年や2年打ったくらいで偉そうに言うな』とか、みんな球団の味方だったんだもんね。俺たちの時代はね。今は完全に選手の味方だもんな」とボヤキ節で、また笑いを誘った。

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