【楽天】島内宏明が地元・石川への誓い…プロ13年目「頑張っている姿を届けられたら」

スポーツ報知

  • ニュース

2024.2.3(土) 06:07

全体練習前の円陣に参加した楽天・島内(カメラ・太田 和樹)

 楽天の島内宏明外野手(34)が2日、被災した地元・石川へ届く活躍を誓った。昨季は打撃不振で苦しいシーズンを過ごしたが、オフには「ここ3、4年はやっていなかった」という約5キロの増量でパワーアップ。この日、34歳の誕生日を迎えた野手最年長が、故郷への思いを力に、勝負のシーズンへ挑む。

 キャンプ地・金武ベースボールスタジアムの大型ビジョンに映し出された「HAPPY BIRTHDAY」のメッセージに、島内は照れたような無表情でアップを続けた。岡島、鈴木大、阿部と共に野手最年長世代。「最年長ということでね、やっていかないといけないなと。ちょっとは自覚を持ってやっていきたいなと思います」と語った。

 スケールアップして、プロ13年目のシーズンに挑む。「ここ3、4年はあまりやっていなかった」というオフの増量。ウェートトレで4、5キロ増量し93キロの体をつくってきた。昨季は104試合の出場で打率2割3分6厘、7本塁打、38打点と不振。「僕はゆっくり振って飛ばしたいんで。そのためには体重も必要。去年、ちょっと体を大きくしないといけないなと思った」と理由を明かした。

 故郷・石川への思いもある。能登半島地震で大きな被害を受け「何とか石川県の人で楽天をちょっとでも盛り上げていけるように、定期的に県人会をしていきたい」と、1月には小孫、松井に釜田スコアラーを加えた4人で県人会を開催。「自分が野球で何をできるかと言ったら、そんな大したことはできないですけど、頑張っている姿を誰かに届けられたらとは思ってます」と決意を言葉にした。

 21年に打点王、22年には最多安打のタイトルを取ったベテラン。今江監督も「かなりいい感じで振ってるので、彼に対してはやってくれるだろうぐらいの感覚です。そういう意味では期待なんですけど、でももう期待じゃないです。もう想定です」と信頼を寄せた。自身への誕生日プレゼントを聞かれ「プロテイン!」と笑いを誘った島内。自身のV字回復で、故郷へ明るいニュースを届け続ける。

(山口 泰史)

関連ニュース

【楽天】侍・井端監督が今江監督にエール「思い切ったことをやってくれるんじゃないかな」
【楽天】誕生日迎えた野手最年長34歳 故郷・石川へ「何とか頑張っている姿を誰かに届けられたら」
【楽天】最速153㌔左腕のドラ1・古謝樹が真っ向勝負に意欲…「真っすぐでガンガン、押していく」
【楽天】今江監督、ハラスメント猛省促し「夢や感動を与えられる存在であることを再認識して乗り越えて行こう」
【楽天】今江監督はサングラス、フェースカバーで日焼け対策万全「一個間違うとやけど。後でシミになるので後悔する」

記事提供:

スポーツ報知