【楽天】最速153㌔左腕のドラ1・古謝樹が真っ向勝負に意欲…「真っすぐでガンガン、押していく」
スポーツ報知
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2024.2.2(金) 08:25
楽天のドラフト1位ルーキー・古謝樹投手(22)が1日、沖縄・金武キャンプ初日にブルペン入り。中腰の太田光捕手(27)を相手に、直球だけ16球を力強く投げ込んだ。投球後に太田と話し、プロでも打たれるまでは自分のスタイルを押し通すことを確認。「真っすぐでガンガン、押していこうかなと思ってます」と、最速153キロの真っすぐがどこまで通用するか、真っ向勝負を挑む。
「ラスト!」のかけ声で投げ込んだ15球目が、高めに大きく外れた。ドラ1ルーキー・古謝は、表情を崩さず「もう1球お願いします」と冷静に仕切り直した。最後は力のある真っすぐが、捕手・太田のミットをたたく。期待の左腕がキャンプ初日からブルペンに入り、真っすぐだけ16球のピッチング。「いいスタートが切れたと思います」と汗を拭った。
ピッチング後には、太田と言葉を交わし「自分も気づかないところを、キャッチャー目線で気づいてくれたりとか、一言二言ですけど、それは本当にありがたいなと思います」と感謝。会話の内容を聞かれ「まだ真っすぐしか投げてないので、まずは自分のスタイルで。それで打たれてから、そこから考えようかみたいなことを言われた。真っすぐでガンガン、押していこうかなと思ってます」。まずはキャンプ中のシート打撃から、腕試ししていく。
受けた太田は「真っすぐで中腰しか受けてないですけど、印象で言うと出どころが見づらくて、腕の振りよりも来るようなタイプ」と評価。永井投手コーチは「バランスよく投げている。ユニホームを着て力が少し入りましたという話はしてましたので、こちらはストップをかける立場。焦らず調整してほしい」。オーバーペースを懸念し、シート打撃での登板は他の投手より遅めに設定する考えを示した。
この日の真っすぐの出来を聞かれた左腕は「暖かくて体も動いていたので、切れはあったんですけど、硬いマウンドの対応力っていうのはまだないので、そこは徐々に徐々に投げていこうかなと思ってます」と手応えと同時に、今後への課題も口にした。順調にキャンプ初日を滑り出した古謝。まずは1軍生き残りへ、日々成長を続けていく。
(山口 泰史)
◆古謝 樹(こじゃ・たつき)2001年8月18日、横浜市生まれ。22歳。岩崎中では軟式野球部。湘南学院では横浜高で部長を務めた名伯楽・小倉清一郎コーチの指導を受ける。桐蔭横浜大では2年春からリーグ戦に登板。3年秋には最優秀投手賞、4年春はMVPと最優秀投手賞を受賞した。昨年7月には大学日本代表として日米大学野球選手権に出場。同年ドラフト1位で楽天入りした。182センチ、75キロ。左投左打。
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