楽天の今江敏晃監督（４０）が１日、沖縄・金武町で始まった春季キャンプの初日、ハラスメントで自由契約となった前楽天・安楽智大投手の一連の騒動に触れ、チームに猛省を促し、始動した。

　反省からスタートした。練習開始前にナインの前で安楽の騒動に触れ「正直言えばチームが悪い方向に行ったことは事実」と現状について言及。それでも「グラウンドの上でプレーする姿で、夢や感動を与えられる存在であることを再認識して１年間を乗り越えて行こう」と奮起を促した。

　新監督はフリー打撃やブルペンなどを精力的に視察し、プレー１つ１つを注視した。「自分が選手なら監督が見に来てくれた方がやる気が出るし、選手の立場に立って、初日は１人でも多く見ようとした」。練習の合間には鈴木大から借りたグラブでキャッチボールし「第２クールくらいにはちょっと投げたい」とバッティングピッチャーの予告宣言までした。

　日焼け防止のために帽子を目深にかぶり、顔は日焼け止めを塗った上からフェースカバー、サングラスを装着。「日は浴びたくないけど、存在的には陽（脚光）を浴びたいです（笑い）」。対策を万全にした今江楽天が、パ・リーグの注目を全面に浴びる。（太田　和樹）

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