【日本ハム】野村佑希サードを「実力で取り返したい」…負傷離脱中の清宮幸太郎に「焦ってもらえるように」

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2024.2.1(木) 07:18

三塁でノックを受ける日本ハム・野村(カメラ・堀内 啓太)

 日本ハムは1日に沖縄・名護と国頭でキャンプインし、3月29日のロッテ戦(ZOZO)に向けて本格始動する。6年目の野村佑希内野手(23)は「実力で取り返したい」と三塁の“定位置奪還”を決意。キャンプ直前に左足関節捻挫で離脱した清宮幸太郎内野手(24)への思いも口にし、8年ぶりのリーグ優勝、日本一へ、攻守の柱になると誓った。

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 球春到来を前に、野村が自らに重圧をかけた。1月24日から始まった名護での先乗り自主トレ。充実の表情で7日間を終えると、迷わず「三塁」奪還への決意を言葉にした。

 「サードで最終的にレギュラーを取りたい。試合に出ないことには始まらないし、去年あれだけチャンスをもらって取れなかった僕が悪い。実力で取り返したい。勝ち取りたい」

 昨季は4番・三塁で開幕スタメンを勝ち取るも、打撃不振などが重なって“定位置”を清宮に奪われた。だが今季最大のライバルと位置づけていた清宮が自主トレで負傷し、リハビリ組に。「元々取り返すつもりではいたので、戻ってきた時に『居場所はない』と言えるように。早く戻って来てもらうのが一番いいけど、キヨさんに焦ってもらえるように頑張りたい」。チーム内でも特に仲の良い1歳上の先輩へ、エールを込めて挑戦状をたたきつけた。

 6年目の飛躍へ、打撃のテーマは「逆方向」だ。125試合で打率2割3分6厘、13発、43打点に終わった昨季は、新庄監督から早々に4番を告げられ「今までやってきたことを忘れて漠然と4番らしさ、本塁打を求めてずっとやってしまった」とキャンプ中から自分を見失った。「打率を落としてまで40本狙う選手なのか」。オフは自問自答し、打率3割、25発を目標に設定。2軍時代に大切にしていた右中間方向への意識を思い出し、年明けの伊江島自主トレから原点回帰で振り込んできた。

 先乗りでのフリー打撃でも中堅から右への丁寧な打撃を徹底し、三塁守備では軽快なグラブさばきを披露。「できる準備はできた。あとはブレずにやり続けることが大事。4番・三塁は花形、チームの中心なのでそこを目指していきたい」。勝負の1か月が幕を明ける。

(堀内 啓太)

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